勢いの止まらないアップルに死角はあるか

アゴラ編集部

アップル。過去最高。まさに飛ぶ鳥を落とす勢い、という感じなんだが、「smartphone-navi ~スマートフォンナビ~」というブログでは、アップルが半導体売上額でも一位になり、一方でパソコンメーカーの落ち込みが顕著、と書いています。スマホ、タブレット型PCがパソコン買い換え需要を押し下げているわけで、表題ブログは去年年末のクリスマス商戦ではアップルの一人勝ち、二社体制になった日本におけるiPhone販売も前期比220%、前年比148%と大幅アップ、と紹介。で、この「MoCell」の記事では、サムスンに奪われたスマホ販売台数でも1位に返り咲くかも、と書いている。この「SOCIAL MEDIA NEWS & INSIGHTS」では、ディム・クックCEOのメッセージを紹介。ただ、残念ながら新製品の発表とはならず、社内向けの新施策だったようです。いずれにせよ、ちょっとアップルの勢いが止まらない感じなんだが、ジョブズ亡き後のこの先が問題、という人もいます。
Apple Brothers + Mac News
Apple、2012年第1四半期の業績を発表。iPhone 3704万台、iPad 1543万台、Mac 520万台で過去最高の販売台数を記録。


NEC。人材流出。アップルの好調をよそにほかは総討ち死に状態というわけなんだが、NECが大規模なリストラをする、というニュースが駆け回ってます。研究者技術者が大量に放り出され、アジア諸国へ呼ばれて行く、なんてこともありそうです。このブログでも書いてますが、人員削減費用が数百億円もかかる、という時点でなかなか再建は遠そうです。
銀色の玉虫
NECが1万人規模の削減へ

政局。老人新党か。石原、亀井、平沼の三氏が会談し、新党を立ち上げることを決めたようなんだが、これに賛同する議員、いるんでしょうか。橋下大阪市長の維新の会との連携も視野に入れてるとも言われてますが、橋下氏らもこれに乗るのは躊躇するでしょう。老人がなんとかしないと、と言っても世代間格差があちこちで声高に取り上げられ始めています。実現しても大きな勢力にはなりそうもない話ではあります。
増税する前に総選挙だ!
3月旗揚げする石原新党。

新聞。低減税率。読売新聞の渡邉恒雄氏が「活字媒体を低減税率にしろ」と発言してネット上で話題になっています。その一方で読売を含むマスメディアが増税推進の大合唱。この論理矛盾をどう説明するのか興味深いところなんだが、表題ブログでは、大手マスメディアと財務省の間で何やら暗黙の了解があるのでは、と推測しています。さらに、大連立あたりへ誘導したい意図が見え透いていて「気持ち悪い」と書いている。低減税率にせよ、大連立論にせよ、勝手なことを並べて立てている印象は拭い去れません。ネットの時代になり、戦前みたいに笛吹けど踊らなくなった「大衆」に対する大手マスメディアの焦燥感がニジミ出ています。
酔っ払いのうわごと
政権復帰の準備?そんなモノ要るか

ドラマ。マスメディア。情報提供者の保護がどこかへ飛んでいってしまった、と書いている表題ブログなんだが、取材方法を手厳しく批判しています。視聴率はいまいちパッとしないらしい。本木雅弘さんが、例によって困った顔ばかりしている。不倫相手も真木よう子さんなので、かなり美化されているわけです。この「オタクと呼ばないで」というブログでは、この先のドロドロ展開を予想しつつ、主人公が家庭で見せる表情に和まされた、と書いている。沖縄返還問題なのでテーマはとことん重いです。
夾竹桃日記
ドラマ「運命の人」 ネタ欲しさに人妻と不倫した新聞記者

書評。風俗。大阪へ行くといろんな場所があるんだが、通天閣の下から動物園駅を越えて行くと不思議な商店街が続き、その先に西成地区があります。百円のおにぎりセットが路上販売されてたり、人が道で寝ていたり、西成警察署はトーチカ陣地みたいだったり、なかなか興味深い世界になっている。西成警察署から阪堺線を越えて高速の下をくぐるとこれまた異次元が広がっています。飛田です。Googleマップでみると「料亭」がやたら多い。これは飛田を探った女性フリーライターによるノンフィクション。奥深過ぎです。
情報考学 Passion For The Future
さいごの色街 飛田

おっさん。憧れ? ちょっと変なイラストレーターだったが、小説を書いて大ヒットし、アイドル論やAV嬢論などでも才能を発揮させている人です。大河ドラマなんかにも出ていて、やたら若い女性にもてているらしい。年齢より老けて見えるのもまた女性を油断させるわけです。
Everyone says I love you !
リリー・フランキーみたくなりたい

日本人論。リーダー。これは「世界価値観調査」のデータからグラフ化したものらしいんだが、日本人は際立って権威や権力を嫌っている、というわけで、リーダーが出ないのも当然、ということです。こんな精神風土だからこそ、いろんな問題が出てくるんでしょう。西洋近代合理主義の理念と国民性や価値観がこんなに乖離してる国もそうないんじゃないでしょうか。
株式日記と経済展望
日本に「強いリーダー」がいないのは、だれも望んでいないからです。

水飴。化学。関西の人は林原のCMになじみが深いのでトレハロース、と聞いても驚きません。中部以北だと、なにそれ? という感じなんだが、生物が困ると出てくる物質らしい。ほ乳類は自分では作れないそうで、外から入れる必要がある。林原がトレハロース製造技術を発見したきっかけなんだが、水飴の実験をしていてビーカーを倒してしまい、翌朝、掃除しようとしたら何かの拍子にできていた、という有名な話がある。林原はもとは創業者が水飴で財をなした会社。これは、我が国の至宝である分子生物学者が、そのトレハロースについて解説しているブログです。
生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ
トレハロースの話し

F1。今年の予想。スポーツにルールはつきもの。だけど、それが政治的に利用されたりコロコロ意味もなく変えられたりするのは参加者にとって大迷惑です。F1に日本企業が参戦して活躍し始たとき、イジメみたいなレギュレーション変更が行われたのも記憶に新しい。今はそうヒドくないんだが、相変わらずレギュレーション変更で参戦チームは悩まされています。マクラーレン優遇? と勘違いする人もいそうです。
Number Web
’12年新レギュレーションは戦況に影響を与えるか。~アドバンテージはマクラーレンに?~

大河ドラマ。呼称。これは悩ましい問題で、千年も昔のことをどう表現するか、という話です。平清盛という人物像、貴族と武士の関係、平氏の立場といった事情で選んだ名称なんだろうが、ネット上ではちょっとした議論が起きてる。いろいろ勘ぐる人も多いわけで、表題ブログは、何かの陰謀か? と書いています。
ドンちゃんの他事総論
『平清盛』:『王家』との呼称は、天皇家に配慮したものでなかった!?

動画。小ネタ。これって電池のCMなんじゃないか、と思うんだが、フィリピンの福祉団体MANIKAKOが作った動画らしい。かわいらしいストーリーになってます。
ストレートプレス
号泣必至!会話も人間も出てこないのに泣ける動画「Gift of Life」

人件費。年功序列。春闘で激しくベア闘争をしていたころが懐かしい経済状況になっているんだが、経団連がこんなことを言い始めているわけです。経営者が人件費切り詰めを願望するのは一種の習性なのでしょうがないんだが、このブログでは、ごまかさずちゃんと筋道立てて説明しろ、と書いている。自動的な定期昇給の是非論と、実質的な賃下げの提案話とは別にすべき、というわけです。
hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
善悪はともかく定期昇給しないことは賃下げであることについて

デジカメ。メカ好き心をくすぐるか。ミラーレス一眼、なんていう変な言葉も発明された高級デジカメなんだが、この富士の新製品もミラーレスです。撮像素子はAPS-C。ビューファインダーが光学・電子で切り替えられ、交換した単焦点レンズの画角に合わせてくれるらしい。で、今回新たに出てきたこのXマウントってのがクセものです。フランジバック17.7mm、マウント面からレンズの後端が奥に7.5mmも入り込む。ミラーレスだからこそのマウント方式なんだが、ラインナップが単焦点の3本だけ、というのがちょっと寂しいです。
engadget日本版
レンズ交換式 FUJIFILM X-Pro1 国内発表、「フルサイズに匹敵」

特区実証実験。モビリティ。セグウェイに乗ったことのある人ならわかると思うんだが、あの爽快感はちょっと異質です。日本では公道で走れないのでなかなか広がらないセグウェイ。ホンダもトヨタも倒立振子を使った一人乗りモビリティを開発しています。すぐに国産品が市販までできる体制なんだが、硬直化した国交省と警視庁が新たな製品化を阻んでるというわけです。
clicccar
日本初! 公道でのセグウェイ観光ツアー


アゴラ編集部:石田 雅彦