テレビの未来、つぶすのは既得権益--アゴラチャンネル生放送開始

アゴラ編集部

ニコニコ生放送での新しい取り組み

アゴラは今後、ニコ生に開設したアゴラチャンネルで映像の配信やメルマガの発行を通じて、読者の皆さまとの新しいコミュニケーションを作り出す。生放送の第一回の生放送を2月9日に行った。アゴラ研究所の池田信夫所長と、アスキー創業者で現在は尚美学園大学大学院教授の西和彦氏が「テレビの未来」について語り合った。(写真)

IMG_0408アゴラチャンネルの生放送のコンセプトは「気楽に」、そして「楽しく」。雑談だが、メディアに詳しい2人の話は多岐に渡り、そして興味深いものになった。


池田信夫氏は、「この映像が流れているニコニコ生放送のように、誰でも手軽に映像を発信できる状況が産まれた。しかもメールや書き込みで、双方向のコミュニケーションが産まれる。この手軽さが、テレビの変化を生む」と期待を述べた。池田氏はNHKで記者・ディレクターの経験があるが、「テレビの中の人は、今のテレビの形の枠から離れられない」と指摘した。

西氏はアスキーで、インターネット草創期に、出版、企業投資、サービスプロバイダーという多様な分野を融合させるビジネスを手がけた。「テレビは、他のサービスとの融合が遅れていた。映画のカラー化やデジタル化など、映像からメディアの変化は常に始まったのに、変化を日本のテレビは取り込めていない」という。そして高画質を送る規格4Kや8K、さらにはテレビ配信などの新しい動きを通じて、ネットとの融合の可能性があると予想した。

テレビがコンテンツ競争の中で選ばれない?

池田氏によれば、NHKの動きが海外先進国のテレビ局、例えば英国BBC(英国放送協会:国営放送)と比べて遅すぎるという。膨大なコンテンツと人材を持つNHKの動きが日本テレビ業界に影響を与えるのに、それが止まりがちだ。権利関係が複雑であることに加えて、民放連が頑迷なことが一因という。民放連(日本民間放送)は全国で200社もあるが、東京以外の小さな放送局が多い。これがNHKの進出に常に反対意見を述べて、自由な活動を妨げる。「税金で活動している国営放送なのだから、共有財産としてコンテンツを使えばいいのに」と、池田氏は残念がる。

西氏は語った。「読売新聞の記事をクリックしたら、テレビ朝日の番組の紹介があるなんてことがあったらユーザーは使いやすい。コンテンツを囲い込むことで、日本のテレビも新聞もチャンスを逃しているよ。今ネットとか、映画とかいろんな面白いこととテレビは競争している。そして普通の人が自由に参加するようになった。こんな調子じゃ、テレビは選ばれない」。「できない」という思い込みや既得権益が、日本のテレビの可能性をつぶしているのだろう。

映像の配信が手軽に、そして自由に行えるようになっている。この手段は、これまでのテレビ、映像の姿を変えていくだろう。アゴラは他のポータルサイトの転載を含めると、月500万ページビューの閲覧があり、新しい形のメディアとして成長しつつある。この存在を活かしながら、読者の皆さまとともに、映像という新機軸にチャレンジしたい。

(アゴラ編集部)
(アゴラでは、ニコ生アゴラの会員を募集中。さらにテスト放送について、視聴者からの御意見を募集する。[email protected] まで)