韓国サーバーダウン騒動は北朝鮮のサイバー攻撃か

アゴラ編集部

韓国軍の将兵が不審な銃撃で死亡したり、韓国国内でサイバー攻撃とも思われるネット障害が起きたり、なにやら朝鮮半島がキナ臭くなってきました。北朝鮮に高度なハッキング技術はない、という意見もあるんだが、平壌には全国の秀才を集めたサイバー部隊養成機関もあるらしい。実際、2011年4月には韓国の農協へ北朝鮮からサイバー攻撃が仕掛けられた、という事件も起きています。しかし、この「おたくのたわごと」というブログは、今回の事象についてテロに備えての訓練の影響で「自爆くさい」と書いていますし、こっちの「J-CASTニュース」の記事を読む限り、北朝鮮も韓国も「自作自演」ではどっちもどっちな感じがします。


しかし、自作自演かどうかはともかく日本もサイバーテロに対しては対岸の火事ではありません。「ガジェット速報」は、韓国「イー・デイリー」から引用し、中央管理サーバーが悪意のあるコードを配布した可能性を示唆しています。表題のブログでは、今回の韓国のサーバーダウン騒動について、ネット上住民の意見を紹介しています。ほとんどは「北朝鮮にそんな実力はない」し「韓国の自爆なんじゃね」という見立なんだが、ウォン安へ誘導させるための自作自演、と書いてる人もいます。いずれにせよ、日本のマルウエア対策はまだまだ後手後手状態で、攻撃を受けたら脆弱なシステムはひとたまりもありません。
みそパンNEWS
もう戦争は始まっている?! サイバー攻撃受け韓国政府が厳戒態勢 警戒レベル3に引き上げ


昭和40年男 2013年 04月号
情報考学 Passion For The Future
これ、クレタってところが出してる雑誌なんだが、この年代ってのは今では50歳前後の男です。おっさんですね。時代で言えば、団塊の世代の15歳くらい下。アポロの月面着陸にワクワクした世代で学研の『科学と学習』を運んでくるオバサンを心待ちにしてたような男子です。タミヤの戦車でジオラマまがいのものを作ったりと、良くも悪くも無邪気な感じ。このブログでは、マブチモーターの特集を紹介してるんだが、乾電池で動く手軽な動力源は工作好き男子のパッションをくすぐったもんです。今の秋葉原には二足ロボット用の強力なモーターも出回っていて、単に回転だけじゃない動きができるようになってます。しかし、このマブチモーター、創業者の後を継いだ弟さんが残忍な犯罪に巻き込まれたりして話題にもなったんだが、モーターでシェア50%以上の世界一です。一介の電気オタクが起業した会社としても『昭和40年男』の世界なのかもしれません。

江戸時代から続くクローン技術
Life is beautiful
関東南部ではすでに桜が五分咲き以上になってます。今年は早い。このブログでは、ソメイヨシノについて書いているんだが、あの花は実をつけず、子孫を残せない一代限りなんだそうです。ソメイヨシノを広めた際に使われた植物の「挿し木」栽培というのは、種子などではなく枝や葉っぱなんかを用いる「栄養繁殖」で、遺伝的な形質がオリジナルと同じ「クローン」になる、というわけ。ツルを使うサツマイモやバナナなんかも挿し木栽培です。同じ遺伝的な特徴を持つ場合、有性生殖による多様性がないため、病気で全滅することもあります。しかし、こうしたクローンが人の手によって日本はおろか世界へ広まっていった、というのはブログ主でなくても不思議な気がします。

The Girls of Atomic City: The Untold Story of the Women Behind the Bomb
brain picings
第二次世界大戦中、米国が原爆開発のため極秘に進めたマンハッタン計画に動員された女性たちについて書いた本を紹介している記事です。テネシーのウラン濃縮施設やニューメキシコのロスアラモスなど、通称「サイトX」とよばれる研究開発施設で多くの女性たちが秘密裏に働いていたわけで、スパイ防止のために相互密告なんかも奨励されたようです。この記事を読むと、原爆という兵器が国民的な総動員の結果、生まれたものだとよくわかる。天才的な科学者がいくら頑張っても、こうした国家レベルの背景がなければ核実験さえできません。

福岡で左カレイが見つかる
(*゚∀゚)ゞカガクニュース隊
大新聞といえど記事ネタに困るときはあります。そんなときは動物園に行くらしい。カンガルーの赤ちゃんが生まれたとか、長寿のゾウが元気とか、なにかしらネタが拾えるからだそうです。この紹介ブログを読むと漁港へ行っても同じなんでしょう。カレイの仲間のヌマガレイでは、右と左が半々、ということもあり、これ自体は特に珍しい話でもない。記事で左になっているのはキツネガレイなんだが、すべてのカレイが右ばかり、というのはウソです。ただ、ヒラメやカレイがどうして平べったいのか、右と左に分かれるのか、というのには臓器の振り分けと同じ遺伝子が関わっているらしい。ヒトの心臓や肝臓の位置が片寄っているように体軸の左右に位置させる遺伝子が、臓器だけじゃないヒラメやカレイの外見まで影響を与えている、というわけです。さらに、視神経は脳の左右に逆につながっているんだが、この視交叉の違いによって「左ヒラメに右カレイ」というような種類による違いとなることがわかっています。

「カリブ海野球」の進化を実感した決勝戦|WBC
野球の記録で話したい
残念ながら日本代表の三連覇はならなかったWBCなんだが、今大会は結局、ドミニカ共和国が優勝して幕を閉じました。決勝戦が対プエルトリコ、ということで両国は隣接するカリブ海の小国です。しかし、どちらも大リーグへ有力選手を多く輩出していることでも有名。このブログでは、カリブ海野球が日本野球によく似ている、と書いています。カリブ海にはほかにもたくさん野球の盛んな国がある。これは日本が一度も金メダルを取れていないオリンピック競技へ野球が返り咲く布石にもなるかもしれません。

なぜ目標にまっすぐ向かわない人のほうが目標を達成できるのか?
クーリエ・ジャポンの現場から
やはり「急がば回れ」なんでしょうか。これは『フィナンシャル・タイムズ』紙のコラムニスト、ジョン・ケイ氏によるエッセイを紹介しているブログです。地球から水星への距離は約1億Kmなんだが、探査機を送る場合、金星を経由するなど75億Kmも回り道しないと到達できない、と言っています。これは人生もビジネスも同じ、らしい。この実世界は、直線で突き進めば目的地へたどり着くより、もっともっと複雑怪奇、というわけです。

Google Reader終了 ─ 結局のところ「RSS」は一般の人が必要とする情報収集手段ではなかった
TechCrunch Japan
どうしてGoogleリーダー終了のお知らせが、これほどネット上で話題になってるのか、と言えば個人的にはよーくわかります。ネット上でなんらかの発信をしてる人たちの多くがRSSを活用してるからで、さらにそのほとんどがGoogleリーダーを使ってたからですね。この「衝撃的」なお知らせが世界中を駆け回ってから、あちこちで代替アプリやサービスの紹介記事があふれかえったわけなんだが、いろいろ試してもGoogleリーダーの優秀さを再確認させられるだけです。あんなに使い勝手のいいブラウザ依存のサービスはない。でも、ネット上で自ら発信しない人にとって、まったく興味のないナニソレな話題だった、というわけです。

TPPの経済効果の試算を考える
官庁エコノミストのブログ
安倍総理がTPPへの交渉参加を表明し、先日、政府がTPPへ参加したときの経済効果を出しました。ざっとプラスマイナスでGDPがプラス0.66%、3.2兆円規模の増大が試算できるらしい。しかしこれ、何年間で、という期間がまったくないわけで、仮に5年で達成できたとしても年間6000億円くらいしか効果がありません。このブログでは、今回の政府試算には目新しいところはない、と書いているんだが、国民のコンセンサスを得るための「数字」なんでしょう。

NHKを退職する堀潤氏に期待すること
誰も通らない裏道
この人については、去年、ツイッターが閉鎖されたときにも騒がれてました。あのころから疑問を感じてたのかもしれませんが、米国へ留学してドキュメンタリーを制作し、さらに心情変化があったようです。NHKを辞めた人は多いんだが、この人はどうなるんでしょう。ネット業界には応援団がありそうなんで、今後あちこちへ出てくるのかもしれません。


アゴラ編集部:石田 雅彦