中国は世界経済の足枷か

アゴラ編集部


ボストンでの爆発事件を受け、今日の日本の株価は安値で始まり、円も高くなっています。テロが懸念材料になる、というのは短期的なものかもしれません。ただ中国経済が減速停滞している、というもの影響が大きいようで中国の問題は一朝一夕には解決しそうもありません。「株式市場は非常識:変化をつかめ!」というブログでは、世界中のコモディティの買い手だった中国の吸収力が下がれば、そりゃ世界経済に悪影響が出るはず、と書いている。その中国でさえ、これからはコモディティの供給側になっていくかもしれないので、いったいどうなるのか暗澹たる気がします。


経済成長のみならず、中国に関して今ひとつ期待ができない理由は、中国政府の各種「規制」や覇権主義が大きなファクターを占めています。今日も日本へ挑発的な発言がありました。

また、北朝鮮に対する「責任」についても中国は大した役割を果たしていません。この「政治学に関係するものらしきもの」というブログでは、対北朝鮮政策で米国に「大国扱い」されて浮かれていても実際の行動は何もできない実力のなさ、について書いています。中国というのは歴史や文化が長い国なんだが、焚書坑儒や文化大革命のようなスクラッチ&ビルドが過激なため、過去の「文明」をほとんど継承していません。「底の浅い大国」にしか過ぎない、というわけです。

碧空」というブログでは、中国の情報統制について各種メディアの情報を紹介しています。中国政府はネット上でも言論規制を強化し、実名を義務化しようとしているらしい。ネット上のアンケートでは、共産党に否定的、とする意見が8割に達したそうで、発がん物質入り粉ミルクなど発表情報の少なさが政府に対する国民の不信感を増幅させてもいます。

表題ブログでは、中国の景気の悪さはかなりのもの、と書いています。その理由は大きく三つ、個別に三つあるようで、ようするに中国はまだまだ不安定、ということにつきる。しかし、この状況が打開されるなら、今年の後半から中国経済は復活するかも、と分析しています。いずれにせよ「裏経済」頼みなのは同じなので、状況が良くなったからと言って本当の復活になるかどうか未知数です。
カテキンの中国株日記
キンペミクス(習近平経済学)は逆アベノミクスだ。


「失敗なんて恐れるな」 Android OS生みの親やTwitter創業者が日本経済に叱咤
INTERNET Watch
アゴラでも昨日の岩瀬大輔氏のエントリーに載っていた新経済サミットのイベント報告です。アンディー・ルービン氏やジャック・ドーシー氏、ベン・シルバーマン氏、ニクラス・ゼンストローム氏といったそうそうたるIT起業家たちが登場し、日本へメッセージを送ったらしい。アイディアや人材が大切、といったことなどを語っています。

茂木のレーサー養成学校で入学式…NODAレーシングアカデミーが開校
レスポンス
スポット参戦ながらF1でも走ったことのある元レーサー、野田英樹氏が校長を務める学校です。開校した栃木県茂木町といえば、ホンダの東の本拠地ツインリンクもてぎがある土地。この学校も車の走行練習は同施設内で行われます。ツインリンクもてぎのホンダミュージアムはかなりの充実ぶりで有名。ASIMOのプロトタイプなんかがズラッと並んでます。同校では、将来的に高卒資格を得られるようになるらしい。ここから世界的なF1レーサーを輩出するようになるか、興味深い試みです。

Fiat’s 2013 500e Electric Car to Launch in California for as Low as $20,500 After Tax Credits
inhabitat
米国カリフォルニア州で発売されるフィアットの電気自動車がかなり安いようです。電気自動車については、充電のインフラ整備や走行距離と同時にその価格の高さが普及を妨げている、という意見があります。前の二つの要件はいまだに解決されていないわけなんだが、価格が下がると少しは売れるのかな、とも思います。フィアット500はデザインもいいので安くて性能が良ければ日本でも売れるかもしれません。

育てた植物から金の採取が可能に!!ニュージーランド大学研究
IRORIO
福島の原発事故以後、しばらくヒマワリなどがセシウムを吸い上げ、除染に効果がある、と言われていました。実際、それほど大きな効果がなかったようで今ではほとんど語られていません。ただ、植物で土壌などの汚染を除去する「ファイトレメディエーション」という技術があるのは確か。カドミウムなどの重金属汚染には効果があるらしい。この記事によると、同じように植物を使って土壌中の金を吸収する研究があるようです。ただ、一攫千金のような美味しい話ではありません。

ヤフオクで10万円売ればブログのコツが分かる
ライフハックブログKo’s Style
これは目からウロコです。なるほど、確かにヤフオクで売るためにはいろんな手練手管がある。このエントリーでは、ブログを書くのも同じ、と言っています。なるほど、ネット上のテクニックというのは、それぞれ有機的につなげて使える、という好例です。もちろん、誰もが欲しい商品ならどんなタイトルや写真でも売れるんだが、ほかにも出品者が多くいる競合商品の場合、タイトルや写真に一工夫しないとダメ、ということ。炎上対策やどんどん出品する、という点でもブログと同じですね。

「残業はペナルティの対象として存在するべき」 残業は悪という風潮を若い世代で作っていこう
さようなら、憂鬱な木曜日
ユニクロの創業者インタビューがどこぞのサイトに出てました。アレを読むと入社数年で半数が辞める離職率の高さは当然だな、と思います。「甘やかさない」という言葉を都合よく使ってるようにしか聞こえません。従業員の安全や防犯対策より人件費削減コストを優先させたゼンショーのような感じです。優秀な中国人は集まっても優秀な日本人がユニクロに入社するとは思えない。このブログでは、サービス残業して得た競争力なんかに意味があるのか、と書いています。カリスマ創業者と社員の間に流れている深くて暗い河に橋が架かることは永遠にないんでしょう。

LED電球を使った3Gbps 可視光データ通信、フラウンホーファーHHIが発表。FOE 2013に出展へ
Engadget 日本版
表題の展示会はすでに終了しちゃってます。しかし、これはなかなか画期的な技術です。LED光が通信に使える、というのはよく知られた技術。光を利用した通信では、交通網や無線LANを使いにくい場所、通信が錯綜している場所などで活用できるそうです。そうじゃない場所やシチュエーションではあまり普及しそうもないんだが、可能性はかなり高いドイツ発の技術です。

米グーグル、Google Glassの詳細スペックを公開 ─スマホとも連携可能
ガジェット速報
いったいどんなものか興味津々といった感じのGoogle Glassなんだが、今年中にも一般での売り出しが始まるようです。この記事のよると、640×360ドットのディスプレイや動画撮影可能な500万画素カメラ、骨伝導のオーディオシステム、約1日はもつバッテリー容量、Wi-FiやBluetooth機能、などを紹介しています。すでに米国では「NO! Google Glass」の店舗が出てきているらしい。日本ではいつ発売されるんでしょうか。

Pakistani Taliban deny role in Boston bombings
star-telegram
地震が起きてそれどころじゃないのかもしれません。パキスタンのタリバンが米国ボストンのマラソン爆破事件の関与を否定したらしい。この談話は非公式なもののようで、2010年のニューヨークの爆破事件はタリバンが起こしもの。パキスタンではタリバン対政府の戦いが依然として続いています。


アゴラ編集部:石田 雅彦