高校生に教えてあげたいこと --- 岩瀬 大輔

アゴラ

日曜は「G1サミット」のフォローアップとして、日帰りで福島に行ってきた。

地元の高校生が発案した「桃の木を植えて、高校生が育てて行き、福島県のイメージを変えて行きたい」という「G1桃の木プロジェクト」の立ち会い。カンファレンスで高校生3人がスピーチをしたところ、彼らを応援したいという経営者たちから瞬く間に寄付金が集まったのだった。

桃の木の下でお花見をする予定だったが、当日はあいにくの雪。向かう新幹線の中では寒さからややテンション低くかったが(すみません)、いざいってみると高校生の元気で寒さもふっ飛んだ。


今後は彼らが契約した農家さんと共に桃の木の成長を見守り、収穫時には地元の小学生も呼んで、特産物である桃に親しんで欲しいという。

2本の桃の木のネーミングに悩む2人の高校生に対して、同行した小澤隆男氏がかけた言葉が印象に残った。

「名前は、なんだっていいんだ。でも、人の助けは借りずに、思い切って自分で決めなさい。いま、自分で決断ができなかったら、一生物事を決められない人間になってしまう。だから、難しくても、頑張って決めるんだ」

まさにその通りだと思います。アドバイスにしたがって、二人が二本の木の名付けの親となった。

このプロジェクトを通じて、高校生たちに伝えたいことが一つある。

「本当にやりたいと思うことがあったら、その想いを熱心に人に伝えよう。そうすれば応援してくれる人がでてきて、応援するお金もついてくる。人とお金があれば、その想いは実現できるんだよ」

これは起業家精神そのものだ。このように考えて、行動する若者が増えてくれば、日本も変わるだろう。そんな動きを、微力ながら応援していきたいと思う。


編集部より:このブログは岩瀬大輔氏の「生命保険 立ち上げ日誌」2013年4月22日の記事を転載させていただきました。
オリジナル原稿を読みたい方は岩瀬氏の公式ブログをご覧ください。