週明けにまた下げた株価をどう読むか

アゴラ編集部


週明けの東京株式市場は、大幅反落で1万3500円を割り込む展開になっています。直接的には米国市場の動きに反応したものらしい。株は上がったり下がったりを繰り返しながら徐々に上がっていくものだ、と楽観視する向きもあり、利確したら買うために再び投資家が戻ってくる、という見立てもあります。証券関係者は「今こそ買い時だ」と煽っていますが、最初に買うリスクは避け、誰かに尾いていきたい、というのが人間心理でしょう。


表題ブログでは、米国が金融緩和政策からどうやって「出口」へ向かうのか、という点が問題になりそう、と書いています。景気は「期待」で上向きますが、逆に「恐怖」で下がったりもする。米国がずっと金融緩和を続けられるはずもなく、どこかで政策転換をせざるを得ないのは自明。人間の感情はそれを予想し、恐怖を感じている、というわけです。一方「人力でGO」というブログでは、今の株式市場は「金融緩和をもっと続けろ」というオネダリ状態なだけ、と書いている。ようするに市場が金融当局を脅しているんだが、始まりがあれば必ず終わりもあります。金融緩和が終わったとき、どうなるか誰もわかりません。

それにしても、株価は人間の感情で上がったりも下がったりもするんだが、下げているんだったら安値で買えばいいのにそれができず、高値でつかまされて安値で売る、という愚かなことをまだ続けている。こうした懲りない面々がいなくなるまで同じことが繰り返されるんでしょう。
moltoke_Rumia1pのブログ
最大のリスクはアメリカの金融緩和縮小ってお話
※写真は本日のものではありません。


【なにこれ怖い!】たった50ツイートでその人の性格が推定可能なソフトウェアが開発された模様
I believe in technology
The Economist」の記事からTwitterのつぶやきからユーザー情報を得る技術について紹介しているブログです。元記事では無駄なダイレクトメールやスパムメールを減らすための技術、というような書き方なんだが、使いようによっては危険なシロモノになるかも、と不安を覚えているようです。使っている単語や言い回し、否定する対象などを分析するんでしょうか。確かに使う側にとって利用価値のある技術が、使われる側にも同じとは限りません。

Here’s what Pangea looks like mapped with modern political borders
io9
地球物理にはプレートテクトニクス理論というのがあるんだが、地球の表面がいくつかのプレートに分かれて常に動いている、という学説です。大陸もプレートの上に乗って移動している。この理論によれば、3億年前に現在の各大陸は一つの大きな大陸「パンゲア」だった、ということになります。インド亜大陸が超高速でユーラシア大陸へ衝突し、ヒマラヤ山脈ができた、という根拠にもなっている。このブログでは、今の国境をパンゲアに重ね合わせるとハラハラドキドキだ、と書いています。確かにニューヨークとモロッコがくっついてるし、インドやチベットは中国とかなり離れている。ちなみに極東で日本はユーラシア大陸の端っこにくっついていて、九州あたりと合体した朝鮮半島が出っ張っています。

「昔の野菜はよかった」は誤った努力の元凶
Food Watch Japan
人間というのは、いい記憶のほうをよく覚えているもんです。食べ物も美味しかった記憶のほうが不味かったことより残りやすい。年を取ると「昔は良かった」というのと同じです。このブログでは「美味しさ」という個々人の感性でかなり変わってくる評価基準について、今の野菜などが「昔より悪くなっている」という誤解について書いている。栄養価が高ければ美味しいワケじゃない、という話です。

面白いけど消えていくサービスに足りないもの
Innovation from Popular Sense
ネット上や製品、ソフトウエア、サービスなどなど、よく「これ、おもしろいねえ」と言われるものが出てきます。その中には多くのユーザーに受け入れられ、広く定着してヒット商品になるものもありますが、いつのまにか忘れられ、消え去っていくものも少なくない。いや、定着しないものがほとんどでしょう。このブログでは、どうしてアレらは消えていってしまったのか、について考えています。キーワードは「執着」らしい。

Cameras Are About to Get 1000 Times Better At Taking Low-Light Photos
BUSINESS INSIDER
ほとんど光源のない暗闇でも今の1000倍も感度の高いカメラができるかも、という「PHYSORG」の「Invention allows clear photos in dim light」という記事を紹介しています。シンガポールの南洋理工大学が開発した技術らしい。この分野も日本の独壇場ではなくなってきたようです。

10代女子に人気とウワサのSNS『CocoPPa(ココッパ)』をおっさん2人で遊んでみた
ほぼステマブログ
一日のうち、かなりの時間、眺めているはずのスマホ画面。カスタマイズしたい、と考えるのはオッサンだけではありません。むしろ、あの無味乾燥な画面を「カワイク」したいと感じるのは十代女子です。「CocoPPa」はそんなツールの一つ。このブログでは、三十代のオッサンが自分のスマホを「CocoPPa」色に染めています。どうでしょう、カワイクなったでしょうか。

「日本版NIH構想」じゃぁだめでしょう
大隅典子の仙台通信
医療医薬分野ではよく米国の「NIH」つまりNational Institutes of Health(国立衛生研究所)という組織が出てきます。たとえば「ヒトゲノム計画」は日本が最初に提唱したんだが、NIHにお株を奪われてしまった。これは、んじゃ日本でも同じようなものを作ろう、と官邸が主導して進められつつあることに危惧を感じ、異を唱えているブログです。どうも米国の規模の1/10らしい。最前線の研究者が書いているこれを読むといろいろ問題があるようなんだが、確かに「日本版」と銘打ってる時点で結果がみえているような気がします。

India’s Quiet, Big Naval Splash
THE DIPLOMAT
中国という日本と共通の圧力を持っているインド海軍について書いている記事です。インド洋の特にベンガル湾のほうは、海軍力を増強するために摩擦を起こす海域ではなく、インド海軍の伸長が静かに進んでいる、と書いている。日本の飛行艇US-2の輸入も視野に入れ、ロシアから空母や原潜を購入するような大規模な戦力充実をもくろんでいる、というわけ。この背景は、米国の対中戦略でインドを取り込んだこと、採算を度外視しても海軍を増強する意図があること、海軍予算獲得とその使用があまり計画性なく進められていること、などがある、と書いています。ただ、昨日の敵は今日の友、というようにインドの態度が未来永劫、同じとは限りません。

キム・カーダシアン、出産費用は総額1億円以上!
VOGUE
日本では凸凹芸人夫婦の離婚騒動で大変なことになってるんだが、米国人も他人のゴシップや芸人のプライベートは大好きなようです。キム・カーダシアンといっても知らない人は多いでしょう。父親はOJシンプソン裁判の弁護団の一人、辣腕弁護士でその娘。いわゆる「リアリティスター」という妙なジャンルのマルチタレントです。現在、ヒップホップスターでプロデューサーのカニエ・ウェストと交際中。妊娠したとのことで、この記事では高額な出産費用について書いています。米国のテレビやネットでは、彼女の出産で大騒ぎ。赤ん坊の性別がわかる瞬間にもテレビクルーが入るほど。ちなみに、カーダシアン家全体の年収は数百万ドルらしい。米国セレブの話です。


アゴラ編集部:石田 雅彦