これ、こないだ本欄でも紹介してます。本のページをバラバラにしなくてもスキャンして「自炊」が可能になる、という製品。石川県に本社がある「PFU」ってところが作っています。イメージスキャナの世界トップシェア企業で富士通の完全子会社。社名のPFUはパナソニック、富士通、USAC(内田洋行のブランド)から取ったらしい。
石川県には、売上高が数百億円規模のIT企業がけっこうあります。ここのほかにはアイ・オー・データ機器やEIZO、三谷産業が有名。あんまりパッとしないんだが、アジア諸国から留学生を受け入れている北陸先端科学技術大学院大学ってのもある。日本もまだまだ頑張ってますね。
このブログによれば、「非破壊型自炊機」の出現は出版業界へ大きなインパクトを与えそうだ、と書いています。価格が5万円台半ば。紙の本が業者に頼まずとも、簡単にコピーされ、電子化されるわけで確かに大変なことになる。一方、電子書籍端末にとっては朗報。むしろ最初から電子化した本を出す、という方向へ行かざるを得なくなりそうです。
Blog vs. Media 時評
書籍流通に大波乱か、非破壊スキャン機が登場
Secret life of the cat: What do our feline companions get up to?
BBC
ネコ好きにはたまらない記事です。英国の研究者がネコにGPS発信器をつけ、彼らの一日の行動を調べてみたそう。野良ネコはテリトリーをめぐる争いを避けるため、ほかのネコの領地へは近づかないらしい。さらに、街中が好きで、あまり農地へは足を踏み入れないそうです。リアルタイムでの追跡も可能なようで、人間も領土紛争を避けるような行動をネコに学びたいもんです。
「真実は明かされつつある、止めることはできない」:NSA内通者エドワード・スノーデンは語る
Tech Crunch 日本版
Guardianなどのスクープで一躍、刻の人になった元NSAのスノーデン氏なんだが、この記事ではGuardianと彼とのやり取りを抜粋して紹介しています。米国から亡命し、一時は香港へ逃れていたらしい。英国政府が英国便への同氏の搭乗を拒否するなど、依然として話題の中心人物です。IT企業の盗聴や閲覧への関与、中国の手先だということへの反論、内部告発した理由、米国政府への失望、などについて語っています。
シリア情勢、そのアイロニカルな現状
極東ブログ
G8でも議題に上がったのがシリア問題です。欧米各国は「アサド排除」へロシアの合意を取り付けたらしい。リビアのように簡単に「処理」できないのは、国民の政府支持が力を失っていないから、という理由もあり、またイランやヒズボラなどの支援が強力、という背景もありそうです。チェニジアからエジプト、リビアときて、何度も同じような手でやられてはいられない、ということなんでしょう。このブログでは、オバマ政権がヘタをうってシリアで大恥をかいた、と分析。アサド政権が反政府側の要衝を制圧すれば、シリアは一定の安定を取り戻すことができる。簡単なことです。ここで反政府側へ欧米が肩入れすると、政府側の勝利で収まりそうな情勢が再び混迷する。シリアのことはシリア人にまかせておけばいいんだが、欧米ってのは旧宗主国としての立場にやたらこだわりますな。
Nintendo 3DS outsold Xbox 360 in May as Wii U continued to flounder
BGR
米国のテレビゲーム市場が、ゲーム機単体でも付属品でもソフトウエアでも軒並み前年比で減少している、という記事です。かろうじてXboxを抑えてトップに君臨していたニンテンドー3DSは、5月の前年同期比で60%も売上げを伸ばしているらしい。一方のXboxは、ポータブル以外の市場でプレイステーション3やニンテンドーWiiなどを破り、29カ月連続でトップにいる、と書いている。この秋のクリスマス商戦では、Xbox oneやプレイステーション4が出てくるので、各社の競争はより激化しそうです。
アゴラ編集部:石田 雅彦