突き抜け感のない日銀短観

アゴラ編集部

今年も7月に入って早くも折り返しです。その6月の日銀短観が出ました。「ニュースの教科書」によると、製造業を中止に景況感が改善され、設備投資や雇用などでも明るい兆しが見えてきた、と発表。物価の上昇傾向も強まっているらしいんだが、どうも「ムード」ばかりで実質的な数字の根拠が薄い。「大本営発表」なんでしょうか。


一方、先週末に1万3500円を回復した日経平均が、週明けでも勢いを維持しています。ただ中国市場の模様眺め状態は依然として続き、イマイチ抜けきらない感じ。表題のブログでは、新生銀行が調査したサラリーマンの「お小遣い」結果を報じたNHKニュースを紹介しています。調査日は4月下旬の2日間だけで、時期的に金融緩和政策の影響が及んでいるはずもない、と書いている。しかし、2カ月たったんだが、どうもサラリーマンの懐事情はあまり変わっていないような気もします。日経平均も突き抜け感がないので、こっちのほうも伸び悩み状態でしょうか。

疑似科学ニュース
サラリーマンの小遣いは減っている?


Assange says Snowden ‘marooned in Russia,’ Ecuador president concurs
FOX NEWS
ちょっと前にスピルバーグ監督でトム・ハンクスが主演した映画『ターミナル』ってのがあったんだが、パスポートを失ったためにJFK空港のトランジットエリアで暮らす男の話です。元CIA職員エドワード・スノーデン氏は、まさに今、ロシアの空港で同じような境遇にあるらしい。これは、彼を支援するWikiLeaksのジュリアン・アサンジ氏がこの事実を明らかにした、という記事です。米国政府は依然としてロシア政府へスノーデン氏の身柄を引き渡すように要請中。どうもエクアドル政府の難民申請が滞っているようで、彼の立場は「宙ぶらりん」になっているようです。ロシア政府としてもプーチン大統領が大見得を切った手前、そう易々と彼を引き渡すこともできないでしょう。『ターミナル』はハッピーエンドだったんだが、こっちのストーリー展開はなかなか読めません。

NHK受信料問題は民主主義にとって非情に深刻な問題
国家鮟鱇
もう時代の要請に合致しなくなってますね「公共放送」。これは、いったいNHKが主張する「公共性」というのは何なのか、について考えているブログです。スクランブルをかけない理由は「公共性」に反するからなんだが、娯楽番組や歌謡番組などのどこに「公共性」があるのか、それは「押し売り」じゃないのか、というわけ。衛星放送分を加えれば年額で2万円を超える受信料がかかります。この負担に耐えられる層がどんどん少なくなってるのも問題と訴えている。クロスオーナーシップ制度への批判もあるし、日本の放送法は抜本的に変えなきゃならない時期に来ています。

Obama announces $7 billion Africa power initiative
globalpost
アフリカを訪問中のオバマ大統領が、発電開発のために約7000億円の支援を行う、と発表したという記事です。アフリカの人口の2/3以上が住んでいるエチオピアやガーナ、ケニアなどではまだ電気が通っていない地域が多いらしい。米国は、中国の伸長著しいアフリカ諸国への影響力をより強めよう、というわけ。また、オバマ大統領は、危篤状態から抜け出したネルソン・マンデラ氏を見舞い、彼が投獄されていた「監獄島」ロベン島を訪問したそうです。

トヨタの豊田社長は業界最低年収?!
CarKingdom.jp
まあ創業者一族の社長さんなんで、資産なんか莫大なわけです。年俸が少なくても家業が業績伸ばしてるんなら、まったくもって何の問題もありませんね。ラーメン屋も人にやらせてたら売上げなんか伸びません。経営者だからこそ頑張ることができる。車屋だって同じです。「滅私奉公」がなくなったのもあるんだが、日本の企業がダメダメなのはサラリーマン社長ばかり増えたせいもある。車屋で創業者関係が経営者なのは、トヨタとスズキくらいですかね。


アゴラ編集部:石田 雅彦