多田 純也さんの記事、相次ぐ暴走事故はマンガやアニメの影響が無視できない があまりにも短絡的な投稿と怒りを感じ、投稿いたします。
私は、河原心平さんのコメントに賛成です。アニメと暴走との因果関係について有ると言わざるを得ないとされている内容については問題があると思います。
例えば、頭文字Dを見てた人の暴走事故率は? 湾岸ミッドナイトを見ていた人はどうなのか。また、その事故の割合は確率と被害状況はどれくらいか。私はそういう話を聞いたことがないのですが、警察など役所で調査した資料か何かを多田さんはお持ちなのでしょうか?
多田さんご自身の十分な調査結果もなく、この点について撤回されるべきでしょう。撤回しないのであれば、まずは因果関係を示す資料を提示して、アニメと暴走には関係がある、とすべきでしょう。
もちろん、スポーツカーが事故を起こしやすいのは保険料が物語っているとおりです。スポーツカーはおおむね最高レベルの保険料を払わされます。たとえ何十年も事故を起こしていないドライバーであろうとも、車の種類で保険料を決められてしまいます。
しかし、アニメとの関連性は指摘されていません。それを関連があると見ると考えるのは勝手ですが、少なくともあの記事の内容(個人的には、ただイライラをぶつけただけの内容に思えます)でアゴラに投稿されるのは問題があると思います。
多田さんはコメント欄でスポーツカー不要論を書かれていますが、今ではスポーツカーより速い車もあります。スポーツカーがどうこうではなく、結局はドライバー次第です。ドライバーがアクセルを踏まなければ車は走りませんし、制御できる技術があれば、自分からは事故を起こしません。
私は、最終的には公道を走る車は全て自動運転になるべきだと思っています。もちろん、機械単独では故障もあるでしょうから、最終調整は人間によるものであるべきだとは思います。しかし、居眠りに病気に技術不足と、色んな問題が大量の運転手から発生するなら、技術の向上、経済の発展、事故率の低下の面からも、自動運転が当たり前になることを祈っています。グーグル、日産が実験中だそうですが、他社も参加してより早く実現してほしいものです。
なお、当面の対策としては、運転免許について改善が必要だと思います。
たとえば、車の大きさ別免許です。大きな車は運転できない人には、軽専用や小型車以下などの制限を付けます。また、ある程度の大排気量車には、バイクのように大排気量に対する免許などです。段階的に運転できる幅を設定し、必要最小限の免許を交付するようにすべきでしょう。また、大きな排気量に限らず、全運転手には、今回話題になっている程度の運転ミス(今回はミスとは言いづらいものですが、車の挙動としてはミス)をカバーできるだけの訓練は受けるようにすべきだとも思っています。たとえば、ツインリンク茂木で行われている講習の類いです。スリップをしても立て直せるような技術が無ければ、車がスピンしたときの対処もできません。今の運転免許は、安全確認をし、車を前後左右に動かせるだけのもので、現状の交通事情には合っていません。語弊があるかもしれませんが、ドリフトができるくらいの技術を義務として身につけさせるべきでしょう。
さらに、安全教育です。例えば歩きタバコがそうですが、徹底的に教育されていれば人混みで歩きタバコなんてしません。車での暴走も同じです。人がいるところで暴走しようとは思いません。タバコでいう喫煙所にあたる、車を楽しむ場所、サーキットなどで走れば良いでしょう。
多田さんは「プロのドライバー(それこそバスやタクシーやハイヤーなど)だけに限定するべきだと思う」とされていますが、これについてはとても疑問です。私が走っている道にいるタクシードライバーの多くの運転の横暴さは尋常ではありません(個人の主観で恐縮ですが、多くの方に賛同いただけると思います)。タクシーの客探しによるのろのろ運転、客を見つけた急な車線変更や急停車、客を降ろす急停車などなど、こういった世間一般で言われる問題点を解消していただきたいです。
私も主観でしか書いていないような内容になり恐縮です。一応、交通の安全性向上の法律改正の希望と交通安全への教育の面から少しだけ意見を記述しました。
ひとまず、多田さんにはまずは頭文字Dと湾岸ミッドナイトのファンが暴走車としてどれくらいの事故率か調べていただくことが必要ではないでしょうか。
追記
保険の考え方に合わせるなら、年を取ると一定の年代までは事故が減るそうなので、例えば25歳までは横滑り防止機能付き限定(カットも不可)というのはいかがでしょう。とはいえ、先日の京都のようなことをする人は、改造もしてますからこういう制限があっても改造してしまうかもしれません。結局は人次第なんでしょうね。
2013/10/2 追加
多田さんがご自身のブログで私に反論されているのですが、私の意図しない内容として記載されている、誤解されている点があるので、恐縮ではありますが、訂正・説明します。
1.「今回話題になっている程度の運転ミス(今回はミスとは言いづらいものですが、車の挙動としてはミス)」ですが、続きの「をカバーできるだけの訓練は受けるようにすべき」および、「ミスと言いづらい」点を無視されています。ドリフト=人をはねる行為では無く、ドリフトをミスしたことで人をはねています。つまり、犯人の技術不足による運転ミスという意味です。なので、言い換えます。「今回の事故における運転ミス=ドリフトの失敗は犯人の技術不足によるものです。免許所持者はドリフトをできるくらいの訓練を受るべき(緊急事態用に)。もちろん、公道でこんなことをする人は免許を取れなくする。」
2.多田さんがブログで「あれだけ煙草メーカーが啓蒙活動してますけど、歩きタバコ無くなりましたか? 」とされていますが、私は「徹底的に教育」と書きました。タバコの啓蒙活動レベルとは違うものを行うべきだと思っています。徹底的に教育された人にだけ免許を取得させてはどうか、という意味です。どうしても暴走したい人はサーキットへどうぞ、です。技術がある人だけ免許を取れるようにし、かつ、厳罰化も行えば、なお良いでしょう。
3.多田さんへの事故率の調査依頼ですが、悪魔の証明ではありません。多田さんが「ある」とおっしゃるのですから、あるものを調査で明確にしてほしいだけです。ないものではありません。
4.「25歳までは横滑り防止機能付き限定(カットも不可)」の提案は、ドリフトをしろ、とは書いていません。今の法律の下ではそういう人がいるだろうから、そういう規制+罰則でドリフトさせない、という意味です。
5.「何故そこまでドリフトにこだわるんですか?」とご質問ですが、1でも書きましたが、免許を持つくらいなら、ドリフトを普通にできるくらいの技術を持て、という意味です。何か緊急事態があっても車両を操れる技術です。安全性が向上するのは間違いないでしょう。その技術を公道でのドリフトで使えとは言ってません。雪道や急な外乱による対応では重宝します。
6.人間のミスをなくすより、自動運転を期待しています。私は「エクスドライバー」は存じません。勝手に人を侮辱したことにしないでください。
多田さんは危険運転や暴走事故を防ぐレポートを出されるご予定とのことで、期待してお待ちしています。