東北楽天ゴールデンイーグルスの「ゴールデンイーグル」は、イヌワシのことらしいんだが、大型のものは翼を広げると2メートルを超えるそうです。日本にもイヌワシはいて、石川県の県鳥になっている。楽天のチーム名につけられるくらいなので東北にも棲息しています。宮城県のサッカークラブ、ベガルタ仙台のマークにもイヌワシが描かれている。イヌワシは猛禽類なので肉食です。かなり大きな動物を狩るらしく、この「IRORIO」によれば、コヨーテや子ヒツジ、シカ、ヒグマの子まで襲うそうです。
白土三平のマンガ『カムイ外伝』には、オオワシが人間の子をさらって飛び去るような描写があったんだが、昔から「神隠し」と呼ばれる現象の中にはイヌワシのような大型の猛禽類によるものがあった、と言われています。ヒトの子の体重は、三歳児で約15kg、五歳児で約20kgなので子ヒツジやシカ程度。子ヒツジは生後二カ月で20kgくらいにはなるので、ヒトの子も充分にオオワシがつかんで飛び立てる重さです。
この7月11日から千葉県の女子高校生が行方不明になり、しばらくニュースをにぎわせていました。夏休みが終わり、あまり報道されなくなっていた矢先、9月26日の昼ごろになって行方不明になった市内の神社の社内で約2ヶ月半ぶりに発見されたらしい。神社は日枝神社ということで、サルにさらわれていたのでは、とか、テングの仕業では、とかネット上で大まじめに話題になっています。軽い脱水症状以外、目立った外傷もないようなんだが、体重が半分くらいになって痩せ細っているとのこと。服装は行方不明になったときと同じ高校の制服だったんだが、発見者によると衣服やカバンは泥まみれだったそうです。
いわゆる「神隠し」には、冒頭で紹介した大型猛禽類によるものなど諸説あります。その多くは、今村昌平監督の映画『人間蒸発』のタイトルのようにまさに「蒸発」してしまう。突然、忽然と跡形もなく消えてしまう。バミューダトライアングルなどの超常現象を疑うケースも少なくありません。しかし、宮部みゆきの小説『火車』のように、現代社会では何らかの理由があって失踪することがほとんどでしょう。
今回の女子高生の場合、痩せこけていた、ということなので、夏の季節ということもあり、近所を彷徨しつつ自活していたのかもしれません。まさかイヌワシにさらわれたはずもない。しかし、2カ月半もの間、発見されなかった、ということは、周辺住人に「共犯者」がいる可能性が高い。彼女がどうして家を出て帰らなかったのか、余人にはわからない理由が何かあるのでしょう。
Passion Fruit ─情熱の果実─
現代の神隠し?女子高生が無事生還
「バブル世代」は耐えられるか? 団塊と就職氷河期から「挟み撃ち」
キャリコネ
ドラマ『半沢直樹』は、バブル時代に社会へ出たいわゆる「バブル世代」の銀行員たちについて描いていました。就活時代に売り手市場だった彼らについては、使えないだの気位ばかり高いだの現実感覚がないだの、とかく揶揄されがち。日本における年功序列という制度は、大正時代の人手不足のころに亘り職人を引き留めておくための「飴」として始まったそうです。それが戦後の高度成長期まで残った。ようするに今の状況は、普通の時代の普通の待遇に戻っただけ。バブル期に美味しい思いをした人たちが、そうした最後に割を食っている。でも、当時はけっこう楽しかったんだから、それはそれでいいんじゃないか、とも感じます。
アウディの車載ネット Audi Connect 開始、 国内初の車内 WiFi スポット搭載
engadget 日本版
純正カーナビの拡張機能としてWi-Fiをつけた、という記事です。専用の3Gで最大8台までのデバイスを接続できるそうです。こういうのが広まると、カーナビ搭載ソフトからネット上のナビゲーションサービスへ変わっていきそう。リアルタイムの情報を得るには、とても便利でしょう。
放射脳と御用学者はどちらも「論文」の価値を見直せ!
アンカテ
学術論文というのは、単体でそのまま存在しえないシロモノです。論文は学会や査読、引用回数などで評価される。論旨の欠陥を指摘したり実験の再現性を検証したりして、その論文に書かれている内容が本当かどうかが試される。それで初めて論文に価値が出る、というわけです。論文なら誰でも書けるんだが、いわゆる「論文」として確立されるためには、かなり高いハードルが必要です。こうしたハードルを飛び越えて、世界的な科学雑誌に掲載される、というわけ。このブログでは、しかし我々は論文を評価できないので、意見の対立する学者同士を戦わせたほうがいい、と書いています。
消費税の逆進性緩和策について考える
官庁エコノミストのブログ
生涯年収という長いスパンで考えると、消費税の逆進性はそれほどでもない、と書いているブログです。ただ、それでも年収が高いほど、消費税の負担率は低い。最も低い階層と比べれば、半分以下、といったところのようです。今の政権は、この矛盾を解消するため、2400億円ほどを使い、低所得者層である住民税の非課税世帯を対象に、1人当たり1万円を支給するらしい。この計算だとざっと約1000万世帯が対象になるんだが、そんなに多いんですな。さらに、これを支給するための行政のコストがもっとかかる。一回こっきりにバカな話です。それにしても、増税分を価格に転嫁できないような中小自営業者は大変な増税になる。1万円もらっても、それを使えば800円も税金で取られるわけで、政治家や役人が考えそうなことです。このブログでは、軽減税率にからんだ天下りが横行するかもしれない、と書いています。
アゴラ編集部:石田 雅彦