BMWの「i8」、アメリカでは発売前から完売のスピード記録? --- 安田 佐和子

アゴラ

環境と人間の共存を目指すドイツはBMWが満を持して送る、ブラグイン・ハイブリッド(PHV)の「i8」。疾走するエクスタシーと、地球に優しいエコロジーを届ける次世代型スポーツカーと呼ぶにふさわしい。

華麗なるフォルムが演出する、至高の疾走感をあなたに。

(出所 : carsguide)

11月半ばからドイツで出荷をスタートさせるなか、アメリカでは販売開始を2014年半ばに控えすでにその年に販売可能な台数につき「完売」という快挙を成し遂げました。セールス & マーケティング担当上級副社長であるイアン・ロバートソン氏がカリフォルニア州で開催されたLAモーターショーで、明らかにしたんです。

それだけではありません。

若い世代から女性、ご家族の電気自動車(EV)「i3」も、アメリカでは購入事前予約だけで1万台を記録したといいます。排出ガス規制が厳格なカリフォルニア州の住民が購入に急いだのかと、想像してしまいますね。

フューチャリスティックながら、ファンクションも充実。

(出所 : digitaltrends)

気になるアメリカでのお値段は配送料・税金込みで「i3」なら4万2275ドル(434万5870円)から、「i8」なら13万6625ドル(1404万5000円)からでございます。販売開始は「i3」は2014年春、「i8」は同年半ばを予定。電気自動車ではテスラが主力セダン「モデルS」でシェアを着実に伸ばすなか、BMWは2つの車種で攻勢をかけます。値段でいえば「モデルS」は7万1000ドル(729万8800円)ですから、小型を選択して「i3」だと格段にお手頃ですね。

ただし、ロバートソン氏の発言には多少の誇張がありました。BMWの広報担当によると受注台数を元にした具体的な数字に基づいておらず、現状の動向を踏まえた予想値だったとか。それでも、米国のカー・ディーラーからは「完売に近い状態」という声が聞こえているので、好調なことに代わりはないようです。

日本での納車は「i3」が14年4月5日以降、「i8」は14年夏頃を予定。事前予約はすでに受け付けており価格は「i3」で499万円、「i8」は1917万円からとなっております。BMWが放つ持続可能な次世代型モビリティ、アメリカでは猛スピードで売上を伸ばすなか日本でも人気が加速すること間違いなし?


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2013年12月3日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。