いよいよ始まる都知事選「狂想曲」

アゴラ編集部

今日1月23日は、都知事選の公示日、とあって各候補者とそれぞれの公約が出そろったようです。ちょっと前まで話題になっていた各候補。アサッテの方向を向いた「脱原発」老人、ネトウヨ絶賛の元自衛官、自民党を除名された自民党支援候補、「極左」の人権弁護士、おなじみ発明家、といった顔ぶれを眺めていたら、これが「日本の病巣」なのかな、と嘆息しか出てきませんでした。


「脱原発」と「再稼働」が争点になる、とマスメディアが煽っているんだが、そんなものを「争点」にしちゃいけないのは、どんだけ都民が愚かでも理解できる、と思いたい。しかし、毀誉褒貶あり過ぎの怪訝な起業家まで参戦し、多少はバリエーションくらいはついてきたようです。選択肢は多いほうがいい。これで若い人たちのネット人気、かなり分散しそうなんだが彼らが実際に投票へ行くとは限りません。

今回、メデタク都知事になることができれば、東京オリンピックの準備のための予算がたんまり使えます。お台場カジノが実現すれば、その許認可で大きな利権が動きます。各候補の「理念」はともかく、そのカネを期待して群がっている人たちもたくさん、といった構造でしょう。実際、各候補の後ろにはいろんな勢力が見え隠れしています。

いずれにせよ、まつりごと、とはよく言ったもんで、選挙というのは一種の「狂騒」です。2月9日までの間、いろんなことが起きそうだ。マスメディアも稼ぎ時かき入れ時なんで、あの手この手で盛り上げてくれることでしょう。都民じゃない愚かな神奈川県民なので単なる野次馬の意見なんだが、少なくとも投票率だけは上げて欲しい。都民のみなさん、投票には万難を排して行きましょうね。

きょうも歩く
いまだに前川リポートのままの細川陣営


Robots May Replace One-Fourth Of U.S. Combat Soldiers By 2030, Says General
POPULAR SCIENCE
2030年までに米軍兵士の1/4はロボットに置き換わっているだろう、という記事です。国民の厭戦気分や反戦思想の基礎になっているのは、兵士の人的被害という感情的なものが大きい。殺し合う、という行為への批判もあるんだろうが、若い自国民がたくさん殺され、残された家族が悲嘆に暮れる、ということへの反発が強いんだと思います。じゃ、自国の兵士が死ななくなったらどうか。相手はいくら死んでも自国民の血は流れない、となっても厭戦や反戦は盛り上がるんでしょうか。米軍はこうした「実験」を行いつつある。ロボット兵士はカネがかかります。現在、米軍が戦っている相手は、あまりカネのないアフガニスタンとかイランとか、そんなところです。相手は生身の人間でロボットなんてカネのかかる兵器は使えません。しかし、2030年頃の米国はいったいどこと戦ってるのか。中国か。中国はカネがある。今世紀半ばには中国でも少子高齢化がかなり進んでいるはずです。今でもドローンがあるくらいなんで、中国製のロボット兵士、というのも当然できているはず。国内の軍需産業の要請やロボット兵士の高額な開発費を「回収」するために、そんな未来でもあちこちで戦争が起きてるんでしょうか。人がいない戦場で。

No, Humans Are Not Chimp-Pig Hybrids
BSERVATION DECK
ヒトはチンパンジーとブタの「あいのこ」だ、という科学者の意見を紹介している記事です。この科学者はユージン・マッカーシー(Eugene McCarthy)って人らしい。ジョージア大学で数学や遺伝学の学位を取っている、と書いてます。もちろん、我々ヒトもチンパンもブタちゃんも同じほ乳類。ダーウィンを牽くまでもなく、かつてそれぞれの共通祖先は同じだった、と考えられます。ただ、ヒトとチンパンジーの共通祖先が分かれたのが約500万年前、と言われている。最近の分子生物学によると、厳密には487万年プラスマイナス23万年前だそうです。誤差は「ほんの」23万年。しかし、ブタとの共通祖先の分岐がいったいいつだったか、というとかなりあやふやになる。たぶん、4000万年前の白亜紀直後あたりだろう、とこの記事では書いています。お騒がせ科学者、というのは、どこにもいつでもいる。これもその一つなんでしょうか。

The Yankees Will Pay $175 Million For Japanese Pitcher Masahiro Tanaka
Business Insider
楽天の田中将大投手が、ヤンキースと仮契約、という記事です。FoxSports.comがTwitterでつぶやいたものらしい。7年で1.55億ドル、総額1.75億ドルの移籍契約金、という途方もない金額です。どんだけ、という感じでちょっと想像できない。200億円近い。目の前に現ナマで積まれてみたい。トラック一杯分くらいあるんでしょうか。アニメ『カリオストロの城』のルパン三世みたいに、札束に埋もれてみたい。

小林可夢偉F1復帰で、鈴鹿に再び「可夢偉応援席」
FMortorsprts F1
こちらはF1の記事です。2012年にザウバーのシートを失った小林可夢偉が、2014年のシーズン、ケータハム、というチームでF1に復帰するらしい。このケータハム、2010年からF1に参戦してるんだが、まだ1ポイントも獲得してません。エンジンはルノー。ストレスとフラストレーションが溜まるシーズンになりそう。で、ケータハム、といえば「ケータハム・ロータスセブン」を思い起こす人も多いでしょう。ケータハムはロンドン近郊の小さなディーラーです。ロータスの代理店でもある。ロータスが作っていた「セブン」の製造販売権と生産設備などを1973年に買い入れ、自社でライセンス生産して売り出した、というわけ。今も日本ではエンスーが休日に乗り回したりしてます。


アゴラ編集部:石田 雅彦