息合った掛け合いイラスト展を見る

アゴラ編集部

東京・青山にあるギャラリーで、安西水丸さんと和田誠さんの二人展「AD-LIB⑦」が開催されています。ほぼ毎年この時期に開かれ、今年は7回目だそう。一枚の画紙に二人が交互に絵を描くという趣向。水丸さんが先日、急逝され、今年は和田さんが「wada2」として水丸さんの分まで描いています。しかし、あくまで「二人展」。「wada2」の作品と一緒に、二人で描いた過去の作品も展示され、掛け合い漫才のように息の合った絵に和まされます。


残された水丸さんのブログによれば、今年の二人展は「ことわざバトル」というテーマになるはずだったらしい。「例えば『サルも木から落ちる』という諺の場合、和田さんが木を描き、ぼくが木から落ちるサルを描くといった具合だ。『目病み女に風邪引き男』という諺の場合は、ぼくが『目病み女』を描き、和田さんが『風邪引き男』を描く」というわけです。

残念ながら「ことわざ掛け合いイラスト」はないんだが、お二人が交互に描いた作品を眺めていくと、センスやタッチの違いが際立って興味深い。共通するのは、大胆さと繊細さ、暖かみさとクールさ、鮮やかさとシックさ、といったところでしょうか。それぞれどちらがどっちというわけではなく二項対比でもない。微妙にからみあい、グッとたぐりあい、息を抜いて逸らしあい、といった感じ。ただ「wada2」の作品は、ちょっと寂しげではありました。

2014年5月8日(木)から5月17日(土)まで。日曜休廊。11:00~19:00(最終日は17:00まで)。

SPACE YUI
安西水丸 + 和田誠「AD-LIB⑦」


Sweden launches world’s first quick-charging electric passenger ferry
gizmag
日本でも本格的なレジャーシップとして、沖縄の八重山でタカマラン(双胴船)のEV船が建造されるようです。蓄電池のエネルギーが離島での緊急電源として使えるらしい。これは少し大型のモーターボートといったサイズなんだが、この記事では、スウェーデンで100人乗りのフェリーをEV化し、8月にデビューする、と伝えています。充電時間が10分以内とかなり急速。この「PEOPLE TRANSPORTATION」という会社が作っているようです。

京大 おむつかぶれが好塩基球と好酸球の相互作用で引き起こされることを解明
QLife Pro
この「好塩基球(こうえんききゅう)」と「好酸球」という耳慣れない言葉なんだが、どちらも白血球の中にある顆粒状の物質のことで、アレルギー反応に関係しているようです。塩基性と酸性、ということは、ようするにアルカリ性か酸性か、という話らしい。アレルギーが原因ではない刺激性の皮膚炎の原因の一つに、こうした顆粒が相互に影響していることがわかった、という記事。この研究をした京都大学医学研究科のチームによれば、おむつかぶれなどの「かぶれ」の治療に役立つのでは、ということです。

Are we ready for contact with extraterrestrial intelligence?
PHYS.ORG
地球以外の惑星に我々のような「知的生命体」がいるかどうか、まだちょっとわかりません。生命を誕生させた地球環境が、この広い宇宙でどれくらいレアケースなのか、諸説紛々だからです。わりとよくある、と言う人もいれば、奇跡的な低確率、という人もいる。地球に生命が誕生して39億年とも40億年とも考えられているんだが、その間に人類が進化してきた期間はせいぜい数万年です。もしも地球外に知的生命体がいて我々人類と同じ進化をたどり、十万年程度のアドバンテージがあるとするなら、かなり高度な科学技術や文明を保持しているでしょう。我々はまだほんの十数万キロ程度しか宇宙空間を移動できません。なので、そうした先行的な知的生命体のほうから、地球へやって来る確率のほうが高そうです。それは今日か明日かもしれません。準備はできていますか?

Ingenious Cardboard Packaging Folds to Fit Parcels of Any Shape
inhabitat
包装や梱包、というのは、中身を守ったり彩り飾ったり運んだりするためのものです。ネット通販なんかで宅配される荷物も段ボール箱に入っていたりする。コンセント一個なのに大きな箱に入っていることもあるんだが、これが無視できない量になって無駄な資源のように感じることもあります。この記事では、中身の形に添って包み込むパッケージを紹介。自在に形を変えられる段ボール、というわけです。


アゴラ編集部:石田 雅彦