今年はハッキリした「梅雨入り」です

アゴラ編集部

6月5日、気象庁が関東甲信、北陸の梅雨入りを発表しました。平年より3日、昨年より5日早い梅雨入りです。今日、6日も関東地方は大雨。梅雨らしい天気になっています。


例年、5月下旬あたりから「走り梅雨」といわれる雨が降り始めます。その後、梅雨に入ることもあるんだがが、走り梅雨と区別のつかないままの年もある。梅雨の前半では、あまり雨量は多くないのが通例なので、走り梅雨との区別も含め、いつから「梅雨入り」したのかというのが議論になったりします。今年はハッキリと梅雨らしい天候になり、気象庁にとってありがたいでしょう。

また「梅雨明け」の発表もよく議論されたりします。日本各地の気象台や気象庁は毎年、暫定的に梅雨入りと梅雨明けの発表をし、その年の9月に入ってから改めて最終的な判断をすることになっている。もっとも、ハッキリとした日にちを決められずに「特定せず」となる年もあるようです。

夏のうっとうしい季節といえば梅雨です。もちろん、渇水期に必要な水資源として、梅雨期の雨はたいへん重要。とはいえ、ジメジメと降り続く雨が好き、という人はそう多くないはずです。梅雨の前半と後半の間には「梅雨の中休み」とよばれる雨の少ない時期があり、これが続くと「空梅雨(からつゆ)」になる。梅雨後半には集中豪雨が降りやすく、洪水などの災害に注意が必要です。

旧暦の場合、梅雨はちょうど5月ごろなので、「五月雨(さみだれ)」ともいわれています。こうした独特の雨期は、中国の揚子江流域や朝鮮半島南部など、極東アジアに共通しているので、梅雨(ばいう)という呼び方も国によって似ています。なぜ梅雨を「ばいう」や「つゆ」とよぶのか、その由来については、諸説あって定かではありません。

主なものは、ちょうど梅の実が熟すころなので「梅雨」と書き、また梅の実が潰れるという「潰(つ)ゆ」という言葉からという説があります。また、黴が発生しやすい季節なので最初は「黴雨」と書いて「ばいう」と読ませていたものが梅雨に変わったという説、また「梅」という字のつくりが「毎」であり、毎日のように雨が降り続くという意味を表しているという説、さらに「つゆ」は「露(つゆ)」からきているという説などがあるようです。

真実を探すブログ
【水害】全国各地で大雨!高知県では一日で6月分の月降水量を超える事態に!関東甲信地方なども梅雨入り!


『角川歴彦とメディアミックスの時代・序』
最前線
5月14日、KADOKAWAがネット動画サイトのドワンゴを経営統合して話題になりました。持株会社を設立し、両社はその下に入るらしんだが、実質的にKADOKAWAがドワンゴを吸収した、と言っていい。二次元コンテンツの利用やゲーム実況など、両社の親和性は高いわけで、これはなかなか侮れない「結婚」のようです。KADOKAWAと言えば、角川書店です。いわゆる「横溝正史ブーム」を仕掛けて映画産業で一時代を築いた角川春樹氏が麻薬取締法違反などで逮捕され、社長を解任されて失脚。兄との不和から副社長を辞任して会社を追い出されていた弟の角川歴彦氏が社長に復帰した騒動が有名です。歴彦氏は、角川書店を退社後、メディアワークスを設立。テレビ誌やゲーム誌、『東京ウォーカー』といった雑誌、また二次元系、ライトノベルに強みを発揮していました。角川書店復帰後もこの路線を継承し、2008年にはアスキーを吸収合併。それらは2013年にKADOKAWAに収斂されていくわけです。一方、角川春樹氏は現在は角川春樹事務所の会長兼社長らしい。映画プロデュースに復帰したものの、ここ数年は父親で角川書店創業者の角川源蔵氏が創刊した俳諧誌の主宰として「俳人」になっているようです。

Marijuana shows potential in treating autoimmune disease
SCIENCE
薬物のマリファナ(大麻)が、関節リウマチや膠原病、パセドウ病など、自己免疫疾患の治療に使えるのでは、という記事です。ご承知の通り、オランダでマリファナは合法ですし、米国のコロラド州とワシントン州でも先日、合法化されています。また、米国などではマリファナの成分が医薬品として販売され、腰痛やエイズやがんなどの患者の症状軽減のためなどに使われているらしい。この記事でも同様の成分が自己免疫疾患に効果があるのでは、と書いています。

携帯電話基地局になりすましてスマホの個体識別情報や位置情報を集める捜査手法「スティングレー」の実態
Gigazine
米国の国家安全保障局(NSA)の活動については、エドワード・スノーデン氏のリークで一躍有名になりました。世界中のネット上にある「顔写真」も収集しているらしい。ビッグデータ解析により、情報量は多ければ多いほどいいんでしょう。技術の進歩でなんでも可能な時代になっています。

ネオニコチノイドの危険性を問う科学レポート『滴る毒』公表  BeeMyFriend宣言(Greenpeace)
Finance GreenWatch
ミツバチの数が少なくなっているのは世界的な現象のようです。その原因が農薬にあるのでは、というのがもっぱらなんだが、この記事では、ネオニコチノイド、という農薬について書いている。ジョロウグモが出す毒液を使った農薬の使用などが考えられたりしています。だが、コスト的な面から難しいのかもしれない。ミツバチがいなくなると、いったいどうなるか自明。人間は自ら首を締めるのがよほど好きな生物のようです。


アゴラ編集部:石田 雅彦