「竹島問題の早期解決を求める東京集会」が6月5日、東京都内の憲政記念館で開催され、多数の国会議員や島根県関連団体代表が参加したというニュースを韓国聯合ニュースが流していた。それによれば、韓国政府が5日、同集会を批判する外交部報道官名義の論評を発表したという。そこで「日本政府が過去に周辺国に与えた甚大な被害と苦痛を真に反省し、独島(日本名竹島)に対するでたらめな主張を直ちに中断すべき。そうでなければ、日本に対する周辺国の不信は深まり、韓日関係改善の道も遠のく」と強調している。
当方が「おや」と思ったのは「日本に対する周辺国の不信は深まり、……」という個所だ。どの周辺国だろうか。間違いなければ反日運動を繰り返す中国と韓国の2カ国だろう。それを論評は「周辺国の不信は深まり……」とぼかして表現している。論評だから、いちいち文句を言ってもしようがないかもしれない。と、考えていた時、英BBCが世界16カ国と欧州連合(EU)を対象とした好感度調査を実施し、その結果を公表した。
それによると、日本はドイツ、カナダ、英国、、フランスに次いで5番目に好感度が高い。韓国外交部報道官の論評が心配するほど悪くない。一方、韓国は17カ国中、11番目という。ランクでは下位に位置している。参考までに、好感度が最も低かったのはイランで17位、北朝鮮は15位だった。
ちなみに、調査は「好感度」だけでなく、「非好感度」の順位も明らかにしている。韓国は9位で、日本は11位だ。「非好感度」では韓国は日本を上回っている。「非好感度」トップはイラン、2位は北朝鮮、3位はパキスタンの順となっている。
もちろん、この調査結果から云々すべきではないが、韓国外交部報道官がいう「日本に対する周辺国の不信は深まり……」は事実からはほど遠いばかりか、日本に比べ、韓国は好感度が低く、非好感度は高いという結果が明らかになったわけだ。
朝鮮日報日本語電子版は世界各国の「好感度」と「非好感度」のリストを全公表している。反日感情が強い中国や韓国は何か事が生じる度に「日本への周辺国の不信は……」という決まり文句を使うが、今後は「中韓両国の不信は深まり……」と厳密に表現すべきだろう。
■好感度順位
1位・ドイツ、2位・カナダ、3位・英国、4位・フランス、5位・日本、6位・EU、7位・ブラジル、8位・米国、9位・中国、10位・南アフリカ共和国、11位・韓国、12位・インド、13位・ロシア、14位・イスラエル、15位・北朝鮮、16位・パキスタン、17位・イラン
■非好感度順位
1位・イラン、2位・北朝鮮、3位・パキスタン、4位・イスラエル、5位・ロシア、6位・中国、7位・米国、8位・インド、9位・韓国、10位・南アフリカ共和国、11位・日本、12位・EU、13位・ブラジル、14位・フランス、15位・英国、16位・ドイツ、17位・カナダ
(出所・朝鮮日報日本語電子版)
編集部より:このブログは「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2014年6月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。