サッカー日本代表と原発事故作業員の共通点とは

アゴラ編集部

東京電力福島第一原子力発電所(福一)の事故収束事業の最前線になっているのが、福島県楢葉町と広野町にある「Jヴィレッジ」です。当方も先日、現地へ行ってきたんだが、福一へ入る前後に「Jヴィレッジ」でホールボディカウンター(WBC)による体内被曝量の検査をしなければなりません。入る前と後の数値を測定し、著しい被曝量の変化があるかどうか調べる、というわけです。


この「Jヴィレッジ」は、東京電力などが中心になって出資して1997年にできたサッカートレーニング施設です。すぐそばには東電の広野火力発電所がある。同施設は竣工後に福島県へ寄贈されたんだが、2011年3月の原発事故により、原発事故対策のため国に移管。サッカー場などに鉄板を敷き、事故収束にあたった自衛隊や警察、消防などの車両、ヘリ、隊員らの除染場所になりました。

その後、東電が「Jヴィレッジ」に福島復興本社を設立し、東電が福島県から借り受けて事故の収束や賠償、除染などの「前線基地」として使い続けています。事故前、東電の女子サッカーチームのホームだった「マリーゼ」の本拠地「Jヴィレッジスタジアムには、まだ東電社員の社宅が建っている。東電の担当者の方は「Jヴィレッジ」をなるべく早く福島県に返したい、と言っていました。

この「Jヴィレッジ」で原発事故の収束に取り組む東電や協力会社の社員、除染に関わる人たちに食事を提供しているのが、西芳照さんです。「Jヴィレッジ」内と近所の公園内の二カ所にレストランを開店。楢葉町はまだ宿泊できない避難指示解除準備区域なので、いわき市まで食材の買い出しに出かけたりする毎日だそうです。

西さんはサッカー男子日本代表の専属シェフでもあり、前回W杯の南アフリカにも代表と一緒に行っています。地区予選などで海外遠征の際も現地へ赴き、選手らに料理を作っている。「Jヴィレッジ」でのレストランとの両立も大変そうなんだが、ある東電の人は、日本代表と同じように西さんのことも応援している、と言っていました。

表題のブログでは、各報道から日本代表が食べている西さんのメニューを紹介しています。南アフリカでは日本風の食材の入手が大変だったらしんだが、ブラジルは日系人も多いため、そのあたりは前回よりも苦労しなくても良さそう。ただ、選手たちが好きな魚だけは約1トン空輸しているらしい。食べ慣れた食事、飽きのこない食事、というのが重要で、選手たちは試合の後、必ずカレーを食べるんだそうです。

さて、いよいよ今度の日曜日、6月15日(日本時間)午前10時にコートジボワール戦が始まります。同じ西さんの料理を食べている日本代表の活躍、原発事故と格闘している人たちにも大きな力になるんじゃないでしょうか。

夜食日記
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こういうのを眺めてると、日本というのは「特異な国」と改めて実感します。ただ、江戸期以前は箱庭的にこんな感じだったかも。同じような動画を戦国時代の日本で作ってもおもしろい。まあ、17世紀から18世紀あたりのイタリア、ドイツってのは戦国時代の日本同様ゴチャゴチャですね。栄枯盛衰が半端ない。ポーランドも一時期はかなり広大だったことがあるのがわかる。また、ウクライナはずっとオスマントルコの支配下だったわけで、ロシア領になっていたのはせいぜいここ300年くらいでしかない。ナチスドイツでしょうか、1940年から44年くらいの「イベント」が目立ちます。また、中世以降のフランスと英国の盤石ぶりがやはりすごいですね。

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さすがにひところよりメディアの持ち上げ方が減退してますね。AKBの「選挙」ってのは選挙権が一人一票じゃありません。CDなどをたくさん買えば、投票権がいくつも手にすることができる。一種の「拝金主義」なんだが、CDが売れない時代のビジネスモデルです。これを「選挙」と呼ぶことに抵抗のある人も少なくない。ただ、このブログに書かれているように「選挙」の制度は多種多様なものがある。納税額で投票権が拡大されたり制限されたりすることだって、決してあり得ないものじゃありません。大正デモクラシー時代の日本の「普選運動」にしても成年男子に限った。また、1946年の第22回衆議院議員総選挙で戦後初めて男女の普選が実現したんだが、この時のみ、有権者は二人(定数10以下)または三人(定数10以上)と複数の候補者に投票できるシステム(制限連記制)でした。

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千日ブログ ~雑学とニュース~
すっかりトーンダウンした「STAP細胞」騒動と小保方晴子氏です。このブログでは、不正を働いた研究者に何のペナルティもない、というこうした日本の現実を世界へ発信することになる、と憂いている。本当に「STAP細胞」があるかどうか、来年の春まで検証作業が続くようなんだが、これへの参加とバーター取引で『nature』論文の取り下げに同意したのだったら、やはりどっちも「ウソ臭い」わけです。ユニットリーダーがこれなら本体も推して知るべし、さらに文科省も日本の学会も、というわけでしょう。


アゴラ編集部:石田 雅彦