米国で初、エボラ患者を確認—加テクミラ株が時間外で急伸 --- 安田 佐和子

アゴラ

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は30日、エボラ出血熱の患者を確認したと発表しました。テキサス州ダラスにあるダラス・プレスビテリアン病院にて厳重隔離された状態で、治療中とのことです。

CDCのディレレクター、トーマス・フリーデン医師によると、男性患者はリベリアから9月20日に帰国した時点で初期症状を認識していませんでした。同月24日になって身体の異常を察し病院を訪れたものの自宅へ帰され、28日にようやく入院する運びとなったそうです。


エボラ患者が入院するダラス・プレスビテリアン病院。

(出所:Yahoo! News)

ダラス郡健康・厚生サービスのディレクター、ザッカリー・トンプソン氏は、周辺住民に「感染源は分泌物や血液といった体液で、うつる確率はインフルエンザより低い」と呼びかけ沈静化を図っています。エボラ患者が完全に隔離されるまで約10日も要したため、住民の不安をどれだけ払拭できるかは疑問の余地が残りますが……。

各メディアがトップニュースで報道するなか、米株相場では現金な動きが。治療薬を開発中であるカナダの製薬会社テクミラは、時間外取引で一時27%も急騰しました。富士フィルムも、本日の取引で大幅高となりそうです。

(カバー写真:Fedaiisf)


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2014年9月30日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。