香港「雨傘革命」に中国当局はどう対応するか

アゴラ編集部

8月31日に中国のマカオで行政長官選挙が行われ、さしたる混乱もなく現職が再選しました。この選挙、香港と同じく地元の経済界などの代表で構成される選挙委員会が選ぶもので、市民の直接選挙ではありません。マカオの行政長官選挙では、対立候補が出ず、現職のみの無風選挙が行われたわけです。こうした選挙委員会のメンバーのほとんどは、中国当局の「肝いり」であり、民主的に選ばれた代表とはとうてい言えない人たちです。

一方、香港の次期行政長官選挙が2017年に迫っています。中国当局は「非民主的」という批判を考慮し、次期選挙では一般有権者の直接選挙を導入する、と表明しているんだが、現状では立候補に様々な制限があり、市民の代表が公平な被選挙権を持つわけではありません。ハッキリ言えば、民主派の候補者排除のシステムです。


選挙の民主化を求める香港の市民たちは、ここのところ頻繁に抗議行動を行い、香港政庁前などでデモや座り込みを続けています。9月のデモで香港警察は催涙ガスを使用し、これが「国際世論」の批判の的になっている。

「なんとか革命」という名前をつけたほうが巷間に流布しやすい、という理由があるんでしょう。激化しつつある民主化デモは、なんでも「雨傘革命」という名前になったようです。消極的ヤクルトファンとしては喜ばしい限りなんだが、この傘、街頭デモを鎮圧する催涙ガスを防ぐためのものらしい。それだけ民主化運動が激しさを増し、当局の反応と相乗的にエスカレートしつつある、ということなんでしょう。中国当局が対応を誤れば、今後はこれは大きな火種になりそうです。

素浪人♪の日々不穏
香港デモで催涙弾 ~香港人、ワンバンした催涙ガスを華麗に投げ返す~


A Story Out Of China Has Casino Stocks Surging
BUSINESS INSIDER
中国当局が、反腐敗キャンペーンを展開したせいで、カジノの株が上昇したんだが、同じタイミングでマカオのカジノ利益が昨年より12~13%も減少する、というニュースが報じられた、という記事です。日本でもカジノ論議がかまびすしい。いったい何が重要か、よくよく考えて行動したほうがいいでしょう。

Make Your Own Instant Noodle Cups for Healthier, Tastier Lunches
lifehacker
日本人はいろいろな発明をして人類に貢献しているんだが、その中でもインスタントラーメンとカップラーメンは画期的なものでしょう。これを発明したのは、日清食品の創業者、安藤百福(ももふく)氏。あまりにも有名な安藤氏は、本当に波瀾万丈の人生を送り、2007年に96歳で亡くなりました。この食べ物は日本人のみならず、この記事のように外国人も大好きです。

Titan’s Enigmatic “Magic Island” Continues To Baffle Scientists
io9
今年6月、NASAの探査機カッシーニが土星の第6惑星タイタンを観測したんだが、その際、タイタンの海に「魔法の島」が出現したようです。従来の観測では何もなかった海に、突如として地質学的な「オブジェ」が現れた、というわけで、研究者たちがそれについて議論を戦わせています。個体なのか氷なのか雲なのか泡なのか、いろいろ説が出ている。アンドレイ・タルコフスキー監督の映画『惑星ソラリス』じゃないんだが、タイタンの海では「何か」が起きているようです。

土星の惑星タイタンに現れた「物体」Credit: NASA/JPL-Caltech/ASI/Cornell

スティーブ・ジョブズが子どもにiPhone やiPadを使わせなかった理由
中高生のためのシンガポール留学
こういうことをやってるから信用されないんですね。人には「砂糖水を売って一生を終える気か」とか言いつつ、自分の子どもにはしっかりアナログを与えている。農薬漬けだから自分の田畑で作った作物は食べない農家に似ている。ITとかネットとか、あんまり踊らされないほうがいいです。


アゴラ編集部:石田 雅彦