フィリピンのセブに来ています。フライトが1時間遅れるというアクシデントがありましたが、9時過ぎには到着し、早速現地の最新物件の見学を開始しました。
セブというと、リゾートのイメージが強いですが、フィリピン第2の都市として、BPOビジネス(アウトソース事業)が急激に伸びています。その成長性にフィリピン国内からも注目が集まり、アヤラ、ロックウェルといったマニラで開発をしている会社がセブでの開発の参入してきています。
この日はビーチにあるタンブリ(Tamburi)という物件と、中心部のモール近くにある利便性の高い物件、さらにITパークの新築と中古のコンドミニアム、ロックウェルがマニラ以外で初めて手掛ける23サンソンという物件を見学しました。また、アヤラランドの建設現場にヘルメットを被って特別に入れてもらい、施工の現場を確認しました(写真)。
セブの不動産を視察していて、フィリピン不動産、あるいは新興国への投資について、気が付いたポイントは次のような点でした。
1.VAT(付加価値税)
320万ペソ(日本円で約800万円)以上の物件にはVAT(付加価値税)12%がかかります。低価格の物件を購入する場合、このラインを超えるかどうか確認が必要です。また、価格にVATが入っているかどうかも要チェック。
2.想定家賃
想定家賃はディベロッパーによって、かなりアバウトなので、周囲の賃料相場を確認することが必要。想定した家賃で賃貸できなければ実際の利回りは下がります。
3.付帯設備
価格に付帯設備がどこまで入っているかも要チェック。エアコン、冷蔵庫、洗濯機&乾燥機、などは入っている場合と含まれない場合があります。
4.支払方法
支払方法(ペイメントスケジュール)で価格が大きく変わります。プレビルド物件の場合、現金一括で購入すれば10%程度は価格が割引になるケースが多いようです。支払方法にによる価格の変化について確認が必要です。
5.為替レート
今後更に円安になれば、物件価格が円ベースで上昇します。支払を先延ばしにして、円安になると当初想定していた価格より支払が膨らんでしまう可能性があります。資金計画は慎重に立てるべきです。
セブの街は前回来た時よりも更に発展していました。街並みは洗練され、新しいビルやコンドミニアムも増えています。高成長を続けるフィリピンの中でも成長エリアとして注目されていることがわかります。首都マニラよりリスクは高いかもしれませんが、ポテンシャルの高い投資エリアだと思いました。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2014年11月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。