新年の始まりを告げる、世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」。ラスベガスで、今年も盛大に幕を開いております。既にソニーの新型ウォークマンをはじめ、サムスンが発表した巨大シェル型ノイズ・キャンセレーション「Selentium」、大方の予想通り食品向け3Dプリンター「XYZPrinting Food Printer」、その他スマートホーム関連がヘッドラインを飾っていますね。
新製品が続々登場するウェラブル端末なら、キラリと光る個性が欲しい。個人的には、身体に装着する製品に興味がないのでバンドエイド型のフィットネス端末「AmpStrip」に惹かれてしまいました・・。24/7着けっぱなしOKだそうですが、日本で人気を獲得するにはいかに清潔に保てるかがカギとなりそうです。
(出所:The Verge)
女性には、機能美と芸術性を兼ねそろえたこちらがはいかが?スワロフスキーのクリスタルをあつらえたミスフィットとのコラボ商品は、ソーラー電池式で充電いらずなのが便利です。169.99ドル(約2万円)でエレガントに健康管理できるなら、お手頃かも?
(出所:Misfit)
もうひとつの目玉は、無人飛行機(ドローン)。特にDJIの新型機「Inspure 1(インスパイア)」が、熱い視線を浴びております。備え付けのビデオカメラで、360度全方位のパノラマ映像を収めることが可能。クオリティも4K対応とあって迫力の画像を約束するだけに、ファンにはとっては咽喉から手が出るほど欲しくなる商品ではないでしょうか。サイトの映像を見ただけで、筆者は軽く酔ってしまうほどでした・・。気になるお値段は、2875ドル(約34万円)でございます。
(出所:DJI)
無人運転自動車マーケットに、メルセデス・ベンツも参入してきました。グーグルをはじめBMW、アウディ、グーグル、エヌビディアなどが開発を進める市場へ「F 015」で優雅に殴り込みを掛けております。
ディーター・ツェッチェ最高経営責任者(CEO)が至上の空間という位置づけで「エクスクルーシブ・コクーン」と呼ぶだけに、滑らかなフォルムが流麗そのもの。正面がゆるキャラ顔を連想させるのも、ご愛嬌です。
(出所:CNet)
LEDライト、他のドライバーとの交信が可能なのはもちろんのこと、無人運転カーなだけにシートは対面式なんですね。観音開き式のドアに反応し、椅子が30度傾き乗降のお手伝いをする有能ぶりにも頭が下がります。無人運転自動車がストリートを走行するメドは少なくとも2030年頃まで立っていないものの、最上の乗り心地を目指しメルセデスの挑戦は続くことでしょう。2014年の米高級車市場で、トップの座をBMWに明け渡した後では、なおさらです。
(カバー写真:Jae C. Hong/AP)
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2015年1月6日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。