『「21世紀の資本」を読み解く』
世界中でベストセラーになっているフランスの経済学者、トマ・ピケティの『21世紀の資本』。ただし書かれてある内容については多くの論争を巻き起こしています。
本書は『日本人のためのピケティ入門』をいち早く上梓した著者による『21世紀の資本』解説書です。内容は、著者のメールマガジン「エコノMIX」に連載した記事から構成され、前著と重複する部分もありますが、日本の読者にわかりやすいようにかみ砕いて解説しています。ピケティの論点を紹介し、わかりやすく解説した本書は、『21世紀の資本』を手にした読者にとってこそ、その理解を手助けしてくれるものとなるでしょう。もちろん、まだの読者が理解を進めるのにも最適な導入書になっています。
目次
はじめに
序論
第1部 所得と資本
第1章 所得と生産量
第2章 成長:幻想と現実
第2部 資本/所得比率の動き
第3章 資本の変貌
第4章 古いヨーロッパから新世界へ
第5章 長期的な資本/所得比率
第6章 21世紀の資本/労働分配
第3部 不平等の構造
第7章 不平等と集中:予備的考察
第8章 二つの世界
第9章 労働所得の不平等
第10章 資本所有権の不平等
第11章 長期の能力と遺産相続
第12章 21世紀のグローバルな富の不平等
第4部 21世紀の資本規制
第13章 21世紀の社会的国家
第14章 累進所得税の再検討
第15章 グローバルな資本課税
第16章 公的債務の問題
結論
著者について
池田 信夫(イケダ ノブオ)
アゴラ研究所所長
経済学者。1953年、京都府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。93年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを経て、現在は株式会社アゴラ研究所所長。学術博士(慶應義塾大学)。著書に『イノベーションとは何か』『アベノミクスの幻想』(以上、東洋経済新報社)、『「空気」の構造』(白水社)、共著に『なぜ世界は不況に陥ったのか』(日経BP社)など。池田信夫blogのほか、言論サイト「アゴラ」を主宰。
アカシックライブラリー
(株式会社アゴラブックスは株式会社アカシック ライブラリーへと名称変更致しました。)