「方向音痴」に朗報、皮膚貼り付け型極薄センサー

アゴラ編集部

我々の生体情報を得る方法には、体温計から血圧計、CTスキャンなど多種多様なものがありますが、動き回っている状態を計測し続けるのは難しいものでした。しかし、この技術的なハードルも染谷隆夫、東京大学大学院工学系研究科教授らの研究で超えようとしています。薄膜のシートをシールのように皮膚へ貼り付けるセンサーを使い、体を動かしてもセンシングし続ける、というもの。皮膚に密着することで、計測の精度を高めているようです。

東京大学大学院工学系研究科電気系工学 染谷研究室 有機トランジスタ・ラボのHPより。


表題の記事では、染谷教授がドイツの研究者らと共同で研究している皮膚密着型の磁気センサーを紹介しています。これは『nature Communications』に掲載された“Imperceptible magnetoelectronics”という研究。渡り鳥や回遊魚などの帰巣本能は、地球の地磁気を感知して方向を探っていると考えられていますが、このセンサーを使えば、方向音痴がなくなる、というわけ。ごく薄いICセンサーが埋め込まれたフィルムを手の平などへ貼り付け、GPSなどと連動させて四次元情報を得るようなことができます。

こうした薄膜上のセンサーには、多くの利用方法が考えられます。さらに生体に違和感なく密着し続けられれば、我々の「五感」に新たな感覚がつけ加えられるかもしれません。また、逆に人間そっくりの「皮膚感」を持ったロボットも可能になるでしょう。記事で紹介されている薄膜センサーは、引っ張り強度も高く、くしゃくしゃにしても機能性を保っているようです。


Photo: IFW Dresden

gizmag
Skin-applied foil could give people a sense of “magnetoception”


British Army Forms ‘Facebook Brigade’
CROOKS & LIARS
英国陸軍がFacebookを利用している、という記事です。米国のCIAのような政府機関が、我々の通信傍受をしている、というのはすでに周知の事実ですが、この記事では英国陸軍の第77旅団という部隊が、同じような任務をし、ネット上のSNSなどへの書き込みやスマホの会話を24時間、監視しているらしい。我々がいつも使っているSNS上の情報が、こうした政府機関によりひそかにコントロールされ、我々の意見や同意などに何らかの影響を与えているかもしれません。

Google Play has more apps than Apple now, but it’s still behind in one
Agilecat
Googleのアプリ数がアップルを抜きました。しかし、アップルのiOSアプリのほうがより多くの収益を上げているらしい。2014年に限ってもアップルのアプリはGoogleのものより70%も多くの売上げがあります。この記事によると、売上げの差の背景には海賊版の存在があるようです。

via:BI Intelligence

17 Burgers You Must Try Before You Die
Buzzfeed
英国は食べ物が美味しくない、というイメージがあります。世界的にそう美味い不味いに差がなさそうなハンバーガーもそうでしょうか。この記事では英国内のハンバーガー17個を紹介。最近では英国の食べ物もマシになってきた、と言われていますが、この写真をみる限り、撮り方によるのかもしれませんが、どうもまだまだのようです。

ロックアーティストを描いた映画『あの頃ペニーレインと』(Almost Famous)の名前がついた英国マンチェスターのハンバーガー店のシロモノ。

Too much jogging ‘as bad as no exercise at all’
BBC NEWES
東京マラソンも近づいてきて、都内でも走ってる人を多く見かけます。ジョギングを楽しむ人が増えました。しかし、人間は基本的にあまり速く走ることが得意ではないようです。この記事では、不規則な間隔でジョギングした場合、週に4時間以上走ったり、まったく準備運動しないで走るケースでは最も死亡率が高いそうです。走るスピードは、時速8km。週に3回ほど、週に合計2時間半ほどが適度らしい。また、走るより「早歩き」のほうが健康のためには良いようです。


アゴラ編集部:石田 雅彦