昨日3月11日は、東日本大震災から4年目でした。各地で黙祷が行われ、政府主催の追悼式も行われ、マスメディアでは特番が目白押しで被災地の復興の実現度や速度などが取り沙汰されました。3.11だからではなく、やはり、あの体験を風化させてはならない、という気持ちを国民が共有していることが背景に強くあるんだと思います。
当方は4年前の3月10日、東京のお台場で展示会を取材していました。大震災の前日です。仕事も終わり夕方になって、ふと東京湾のほうを眺めると不気味な空模様になっています。思わず写真に撮ったほど印象的で、振り返ってみると「あれが地震雲だったのか」などと思ったりしました。
2011年3月10日の東京湾。
しかし「地震雲」についての日本地震学会のQ&Aによる見解では、地震研究者も気象研究者も地震と「地震雲」との間に関係はない、ということのようです。動物が避難したり騒いだりしたとか、普段は穫れない深海魚が揚がったとか、井戸の水が出なくなったとか、我々は実体験を後付けで地震などの天災と関係づけることをよくしてしまう。実際、当方が4年前に撮影したような雲はほかの日の撮影記録などを探してみれば、それほど珍しいものではないことがわかります。
その一方で「地震予知」という学問分野があり、国から百億円単位で研究予算がついたりしています。簡単に「予知」といっても研究者が使っている言葉の意味と我々がとらえる言葉の印象にズレがあったりする。地震予知の定義自体、様々で一定していないというのが実態です。
しかし、4年前の東日本大震災は、従来、研究者らがまったく予測していなかった震源で起きた。また、東南海地震のように「いつか必ず起きる」ために予知ではなく「予測」が可能な地震もありますが、これにしてもいつ起きるかという確度に疑問を呈する人も少なくありません。
もちろん、未来が予知できたらどんなにいいでしょうか。人類の科学技術は、地震のメカニズムを正確に把握し、いつどこで起きるのかを察知できるようになるんでしょうか。IUGG(International Union of Geodesy and Geophysics、国際測地学・地球物理学連合)に属する8つの機関の一つ、IASPEI(International Association of Seismology and Earth’s Interior、国際地震学・地球内部物理学連合)は、地震の前兆として信頼できる事象を挙げています。それは、大型余震前の「余震活動低下」、1975年に中国の遼寧省で起きた海城地震の事例である「前震」、そして1978年の伊豆大島近海地震の事例である「地球化学的前兆」の3つだけだそうです。
web R25
実現が待ち遠しい未来技術1位は?
What middle-aged men can learn from Vladimir Putin
The Telegraph
ロシアのプーチン大統領のイメージと言えば、柔道の達人だったりトラを素手で捕らえたりとかなりの「強面」という言葉が思い浮かびます。しかし、この記事によれば、KGB職員として1980年代、東ドイツのドレスデンに駐在していた当時の彼は酒の飲み過ぎで太っていたらしい。すでに62歳。ロシア政府のスポークスマンは否定していますが、顔の筋肉に皮下注射を打つような美容整形をしている、という話もあります。案外、中年男性に共通の悩みを持っている平凡な男なのかもしれません。
日本を代表するゲームジャーナリスト「任天堂に明るい展望は見えない」「任天堂の開発は遅い、理由は人的リソースが足らないから」など
ゲームかなー
アゴラの投稿メンバーでもあるゲームジャーナリストの新清士氏の論考を紹介しているブログです。家庭用ゲーム機というもの自体、日本ではすでにオワコンなんでしょうか。先日発売されたPlayStation4が売れているようですが、任天堂はいったいどうなってしまったのか。ゲームの開発速度の遅さもさることながら、カリスマ性を持ったリーダーがいないんだそうです。
地震・災害時にも使える、キャタピラ付きの全地形・全天候ビークル「DTV シュレッダー」日本発売
えん乗り
この乗り物、けっこうスゴいです。不整地用の無限軌道付きセグウェイといったところ。製造元であるBRG WERKS社のHP。騒々しい。日本の公道は走れませんが、記事によれば災害時などの緊急時には例外が認められるかも。乗ってから交通違反で逮捕というのはやめてもらいたいです。
China’s Economic Roadmap
Forbes
中国の全国人民代表大会(全人代)で、李克強首相が中国経済の現状を示して「新常態」と表現しました。実質的な経済「減速」も言葉を換えれば、新たなステージに入って安定している、というような言い方になる。ただ、人類の歴史を振り返れば人口増加が社会の不安定化につながる場合が多く、中国は一人っ子政策などで人口の爆発的増加を回避してきました。遠からず、高齢化社会に突入するとも言われ、意外なほどの駆け足で低成長安定化へ向かっているのかもしれません。この記事では、中国経済がこの先どうなるか、そのロードマップを占っている。広大な国土と十数億の人口を抱えたこの国は、果たして成熟しつつあるのか、それとも長期低落へ落ちていくのか、ちょっと微妙なところでしょう。
こちらは実際の中国のロードマップ。
アゴラ編集部:石田 雅彦