選挙前に頻発する、政治家たちの「アレオレ詐欺」にご用心?!

音喜多 駿

本日は新学期の始まりですねー。
各地で入学式を迎えた皆さま、ご入学おめでとうございます!
私も地元の母校・王子第二小学校の入学式に来賓出席させていただきました。


さて、定例会も終わって地元の街をゆっくり歩いて御用聞きしてみると、小さなところで様々な変化が起こっています。中には住民たちの要望に基づいて、道路や公園が改善された場所もあります。

こうした時、特に選挙前になると発生するのが…
政治家・議員による

「アレオレ詐欺(あれは俺がやった、と主張することの意)」

です。
道路が直ったり公民館が綺麗になったりすると、そのあたりを縄張りとする議員たちが勇んでチラシを作って

「私の要望により、〇〇が実現しました!」

と主張されるわけですね。
そのすべてが誇張とは申しませんが、こうした政策実現の成果は極めて見極めづらいのが現実といえます。

・本当にその議員が働きかけたから実現した
・その議員と、他にも複数の議員が働きかけたから実現した
・議員が何もしなくても、行政の計画通りに実現されるものだった

このいずれのものだったのか、測定するのは非常に困難です。
そもそも議員が本当に、どういう形で行政に働きかけていたのかすら住民たちから推し量ることは不可能といえるでしょう。

ちなみに昨年末に、兼ねてから住民たちから要望の多かった実家の近所の公園の壁面が改修され、災害時の避難路が確保されたのですが、私は住民の方からご要望を受けて

「これは公益にかなう訴えだな」

と判断すれば、簡単でも資料をつくって行政に提出することにしています。
もちろん、実際に足を運んで調査し、担当者と直接打ち合わせて手渡しします。

上記の資料は2013年に北区の担当課に提出したもので、提出時には「今年は予算措置が困難」と言われていたものの、2014年に予算が付き、こんなに綺麗な壁面に整備されました!

避難路も新たに2か所、新設されてばっちりです。

また別件では、冒頭に出てきた母校の王子第二小学校の通学路にある「点滅信号」で車両が一時停止しないため、児童が危険に晒されているとの陳情を受け、こちらは担当の警視庁に要望を提出。

こちらは点滅信号→一時停止の標識への切り替えで改善が図られたようですが、「むしろ車両が標識を見落として止まらなくなった」との意見も寄せられており、普通信号の設置でさらに改善ができないか引き続き警視庁と交渉中です…。

とまあだからと言って、自分の提案で上記が実現しました!
と言いたいわけではありません(笑)。もちろん他の区議さんなどの働きかけもあったかもしれませんし、行政の計画通りだったのかもしれません。

でもこうして資料を残しておけば、少なくともきちんと住民の意見を届けた記録になるし、実際に「あれもやります、これも実現します!」と言いながら何もしない議員も多い中、多少は政治の「見える化」「効果測定」につながるのではないでしょうか。

「こないだ○○党と××党の議員がそれぞれやってきて、『あの壁、直しました!』って言ってきたけど、あそこまで動いたのはキミだってわかってるから。これからも頑張ってね!」

と言われて嬉しかったので、備忘録的にこんなことも書いておきます。

今週は中学校や特別支援学校の入学式が続くようです。
あいにくの天気ですが、皆さまの新生活に幸あらんことを!

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。

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