アイデア出しの極意とは閃きなのではないか

並木 まき

本会議での同僚議員の発言を聞いていると、様々なアイデアや知恵が披露されており、それらのアイデアを発端として行政が新しい取り組みを進めることも多い。

アイデア出しは議員に限らず、仕事をしていく上で誰しもが「いいアイデアを出したい」と願うものだが、自身の頭の中にある知識や経験だけだと、偏ったアイデアになりがちなのも否めない。

筆者はこれまで8年間、28歳から市議会議員を務めてきたが、新しいことを始める時に“先例がないから”となかなか着手してくれないことが、行政ではときに起こる。
そんなときに、斬新かつ理論的なアイデアや知恵をもって交渉することができれば、納得感が増し、より説得力も与えられるものだ。

そこで、アイデア出しの極意とはなにかと改めて考えてみたところ、閃きを得ることなのではないかという結論に至った。

これまでの筆者の経験を振り返ってみると、新しい取り組みを進めたいときには、まずはその事柄について調査し、研究を行い、そして自身が市議を務める自治体の地域特性に当てはめて物事を考えてきた。
その調査研究の中で、文献などから得られる閃きや知識を自分の中に落とし込み、自分なりに練ってから、お披露目するというわけだ。

このときに筆者は、ノートを用いて頭に浮かんだ様々なワードをひたすらに書き込んだり、既製品のカードの力を借りたりして、自身の頭の中を柔軟にするようにしている。
課題がどこにあるのかを探りたいときにも、閃きを得やすく、この方法は有効だ。

筆者が実際に使っているカードは、その名の通り『アイデアカード』という名称で、なんと無料なのだ。
2万通りのアイデアがその場で出せるというコピーに惹かれたのだが、カードを並べているだけで着眼点や変更点などに閃きを与えてくれて、ノートに書き出したワードと照らし合わせて使っている。

こんな感じで、1枚だけ変えるとまた違った意味の文章が出来上がり、頭を柔軟にしたいときに重宝していて、思いがけない言葉が現れたりするので面白い。

いかがだろう。
企画や事業の計画を練る際、アイデアや知恵が非常に重要となるのを痛感しているが、より良い方法を模索中だ。
みなさんはどんなアイデア出しを、工夫しているだろうか。