千葉県我孫子市「情報発信・ネット系議員」水野ゆうき氏の大勝利

音喜多 駿

開票結果【統一地方選2015】:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2015/kaihyou/?from=ycnav2


統一地方選挙前半戦から一夜明けまして。
多くの自治体で記録的低投票率が記録される中、「第三極」「改革派」と言われる新興勢力にとっては非常に厳しい結果となりました。

前回トップ当選・上位当選をしていたかつての仲間たちが、最下位や下位で落選していくのを目の当たりにし、いかに選挙というのが「風」や「構図」で決まってしまうのかと戦慄すら覚える結末です…。

しかしながらそんな中で、明るいニュースがないわけではありません。
ご本人と面識がないため文字通りこっそり見守っていただけだったのですが、千葉県我孫子市における県議会議員選挙で、歴史的な大金星がありました。

画像引用元

主役となったのは、前我孫子市議会議員の水野ゆうき氏
(公式HP:http://www.mizunoyuuki.com/

ブロガーというわけではありませんが、youtubeや各種SNSを先駆的に使いこなし、情報発信を非常に熱心にされていた議員さんで、私も活躍を存じておりました。

そうそうたる情報発信量と、メディア実績。
http://www.mizunoyuuki.com/media/

県議選用の特設ページも、政治家とは思えぬ(!)充実っぷり。
https://say-kurabe.jp/lp/yuuki_mizuno/201503/

もちろん、街頭活動や地域周りなども欠かさずやっておられるでしょうし、「ネット系」とだけくくってしまうのは失礼であるとも思うのですが、情報発信・公開は質量ともに間違いなく全国トップクラスの地方議員さんです。

彼女が市議を務める我孫子市の県議選は、伝統的に自民・民主が2枠を占める「無投票・無風区」だったそうです。

彼女はこの選択肢がない状態、政治の停滞に対してNoを突きつけました
市議としての任期を返上し、無所属での県議選出馬を表明したのです。
しかも、

「県議選への挑戦を表明しておきながら、片手間で市政を続けて議員報酬をもらうことは信義に反する

として、挑戦を表明した月末には辞職をするという男気(女性だけど)を発揮!
通常はこうした「鞍替え」選挙を行う場合、選挙の告示日ギリギリまで現職議員を続け、議員報酬を受け取り続ける「ギョーカイの常識」にもNoを突きつけたわけです。

「盤石な自民・民主に割って入ることは不可能」
「政党前提である中選挙区制度の中で、無所属で挑戦なんて無謀すぎる」

誰しもがそう思っていたようですし、私自身も厳しい闘いであろうと予想していました。

しかし彼女はこうした下馬評を覆し、見事に二大政党の間に割って入ったのです!

低投票率の中、組織や地盤のない候補者たちが次々と落選していく中、この結果は非常に明るいニュースだと思いますし、とかく軽視されがちな「(主に)ネットによる情報発信」が決して無駄ではなかったことの証左ではないでしょうか。

ただこうした吉報の一方で、同じくネット政治界では全国的な知名度を誇る

龍馬プロジェクト – 若手議員が地方から日本を変えていく
http://ryouma-project.com/

の代表である神谷宗幣氏が最下位落選。
4年間の任期で1000日以上の街頭活動をこなした候補や、盤石な後援会を築いたベテラン候補なども相次いで落選する事態も発生しました。

本当に、「選挙というのは恐ろしい・わからない」というのが正直なところです。

しかしながら、この水野ゆうき氏の大勝利は、私ですら

「都道府県レベルの選挙になれば、結局は政党や構図で決まる」

と思い込んでいた頭に、ガツンと一撃を食らわせてくれました。
しっかりと活動し、発信をし続けていれば、正当な評価を勝ち取れる…
そんな「勇気」をもらえた気がします。

改めて水野ゆうきさん、ご当選おめでとうございます。

彼女の挑戦と勝利が多くの政治関係者の知るところとなり、情報公開・発信やネット活用の普及の一助となることを願い、僭越ながらブログにてご紹介・拡散をさせていただきます。

私も後に続けるように頑張ります!
まずは、地方統一選後半戦、絶対勝利!!(自分は出ないけど)

それでは、また明日。

おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 31歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、地方議員トップブロガーとして活動中。

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