どうなる「大山鳴動」が続く日本列島

宮城県と山形県の境にある蔵王に火口周辺警報が出されたのが4月13日でした。大型連休を前に温泉街などの旅館へキャンセルが相次ぎ、中には廃業したところもあったらしい。長野県と岐阜県の境にある木曾の御嶽山が噴火し、戦後最悪の数の犠牲者を出したのが2014年9月27日。その半年後の蔵王への警報発令です。さらに大型連休に入ったあたりから神奈川県の箱根で火山性地震が観測され始め、気象庁は5月6日、箱根の大涌谷周辺について、蔵王と同じ火口周辺警報を発表しました。


箱根の芦ノ湖は火山活動による堰止め湖だ。


気象庁の噴火警戒レベルの説明によれば、警戒レベルは5段階に分かれ、通常はレベル1ですが、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生、あるいは発生すると予想される段階がレベル2です。これは蔵王や箱根と同じレベル。レベル2では住民の行動は「通常の生活」とされるものの、登山者などへは火口周辺への立ち入りを規制する措置が講じられます。

マンガ家の星野之宣氏に『ヤマタイカ』という作品があります。ざっと言えば、日本の古代史から縄文系と弥生系の戦いが現代に蘇った、という内容。縄文土器の紋様のように、縄文人は火山を崇拝する「火の民」で、それを征服した弥生人に対して火山を利用して反攻します。富士山を代表に全国各地にある浅間信仰は火山を祭りますが、火山列島である日本には活火山も地震も多い。箱根の警報レベル2では大涌谷周辺住民への避難指示が出されましたが、周辺に居住地域はないため、主に登山者や観光者向けのものになっています。箱根も蔵王のような「風評被害」が心配ですが、用心するに越したことはなさそうです。※写真は本文と関係ありません。

続々・たそがれ日記
箱根山、レベル2(火口周辺の立ち入り規制)に


F1は「もう本当のレースではない」
ESPN F1
F1がフジテレビの地上波で中継され始めたのは、バブルのころでした。ネルソン・ピケやナイジェルマンセル、アラン・プロスト、アイルトン・セナなど、多くのドライバーがきら星の如くしのぎを削っていた。セナがいなくなり、ミハエル・シューマッハが「帝国」を築き、不景気でスポンサードも減り、レーサーもシートを獲得できなくなり、日本では次第に衰微していった。世界的にはまだまだビジネスの「うま味」がありそうですが、よほどのスタードライバーが出現すればともかく、もう日本でかつての盛り上がりは期待できそうもありません。

How to Negotiate Like Bill Gates
Inc.
交渉ごとでは感情的になって自分を見失ってはいけません。外交政策もそうですが、ビジネスでも同じです。この記事では、ビル・ゲイツ氏がどうやってアップルのスティーブ・ジョブズ氏と対峙したのか、その様子を描いています。感情的なジョブズ氏に比べ、ゲイツ氏はとても冷静で感情をあらわにしなかった。類い希な彼の資質の一つでしょう。

Floyd Mayweather on Pacquiao injury: ‘losers have excuses’
BBC News SPORT
「世紀のビッグファイト」と銘打たれた5月2日(日本時間3日)のマニー・パッキャオ対フロイド・メイウェザーでしたが、結果は大差の判定でメイウェザーが勝ちました。今のルールでは、ジャッジは各ラウンドで必ずどちらかにポイントを付けて勝敗を決めなければなりません。かつてのルールでは、イーブンの引き分けラウンドがあり、それが最終的なドローの多発につながる、ということで廃止された。各ラウンドで僅差のポイントが積み重なると結果で大差が付く可能性が高くなります。この記事では、敗者のパッキャオが「実は怪我をしていた、痛み止めを禁止された」などと愚痴をこぼしている、と書いている。一方、メイウェザーは試合後の態度が検挙で立派だった。彼が負けていたら果たしてどういう言動をとっていたか。それは誰にもわかりません。

Construct a Pueblan Sandwich Out of (Mostly) Taco Bell Ingredients
Skillet
米国、特に西海岸へ行くとヒスパニック系が多いからか、メキシコ料理屋を多く見かけます。ヘルシーで手頃、ということで人気です。代表的なメキシコ料理のチェーンがタコベル(Taco Bell)。日本には1980年代に東京や名古屋に出店しましたが、すぐ撤退しました。そのタコベルが、日本国内でのフランチャイズ契約締結相手を探し、4月21日に渋谷の道玄坂に一号店がオープン。けっこう行列ができる人気ぶりです。この記事では、米国のタコベルの朝食メニューを紹介しています。


アゴラ編集部