シルバーデモクラシーなどについて --- 宇佐美 典也

いきなり告知で恐縮ですが、7/4(土)19:00~スターライズタワーで竹中平蔵氏と猪瀬直樹氏と音喜多と「シルバーデモクラシーとの戦い方を探る」なる対談イベントに出演させていただきます。まずもってこの面子の中に私が混じっていることに極めて違和感を感じざるを得ないのですが、折角ですので思うところを色々とぶつけてみたいと思います。

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さてテーマの「シルバーデモクラシー」という点についてなのですが、日本においては人口構成上我々は30代はもはや脇役になりつつあります。若者が政治が動かしていた時代はとっくに終わっていまして、政治の主役は50代~60代という現状で必然的に高齢者の利害が重視され社会保障に予算が割り当てられる一方、直接的に国民生活の負担の大幅な増加につながるような増税には踏み切れず、赤字国債という形で我々の世代に社会保障のつけ回ししているのが今の政治状況です。

足下の日本はなんだかのんびりしていて、それはそれで幸せに生きられるので「まっいいか」というような気にもならないわけではないのですが、先のことを見据えると、これから日本は人口も減り継続的な経済成長を望むことが困難な中で、社会保障を支えつつ財政再建を図るという無理ゲーに挑まざるを得ないわけで、なんだかお先真っ暗な気になってしまいます。

個人としての幸せを考えるならば「こんな沈む国からはさっさと飛び出る」という判断もできなくもないのですが、やっぱり日本で生まれ日本社会で育ててもらった以上この国で一生を過ごしまた社会に御恩も返したいので、その辺「社会としてどこに希望を持てばいいのか」について、60代の識者たるお二人の見解をお尋ねしてみたいと思います。

「年金制度は破綻しない」 慶應大の清家篤塾長が語る
少子高齢化が急速に進む日本。年金、医療、介護など社会保障の費用が増え続け、そのツケが赤字国債などの形で将来世代に先送りされるなか、日本の社会保障制度は大丈夫か。政府の社会保障制度改革推進会議で議長を務める慶應義塾大学の清家篤塾長に話を聞いた。

この点にからみ慶応大学の清家塾長が最近「若者は年金はもらえる金が減るだけだから気にするな、それよりも医療と介護の崩壊を真剣に考えたほうがいい」などということをしれっとおっしゃっていたのですが、「いや散々自分たちのために保険料払わせる予定でいて『年金はもらえる金が減るだけ』は無いだろう」という突込みはさて置き、医療サービスも介護サービスも受けられず徘徊する老人が街にあふれる時代が来るのも近いのかもしれません。大阪のあいりん地区だとか東京の山谷だとかが日本の未来だというならそんな寂しい話はありませんね。

なんだか明るい未来は描けないものでしょうか???

当日議論が発展するのか、すれ違うのかわかりませんが、暇な人は来てみてください。

ではでは今回はこの辺で。


編集部より:このブログは「宇佐美典也のブログ」2015年6月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は宇佐美典也のブログをご覧ください。