あなたの「息」から病気がわかる?

酒を飲んだ人間の息を表現する言葉に「熟柿臭い」というものがある。熟した柿のような臭いがするわけだ。また、糖尿病を患っている人間の後でトイレに入ると、尿がやけに臭うこともある。このように息や尿になど、我々が外へ排出するものを分析すれば、健康状態がわかるかもしれない。

熟柿臭い息はすぐに疾患と関連づけられるわけではないが、我々の呼気、つまり吐き出す息のガス成分中には、ある特定の病気を示唆する物質が含まれていることがある。この成分を分析するのが「呼気診断」だ。

呼気には、多種多様な揮発性の有機化合物が含まれ、それら分子構造はそれぞれ固有の赤外線吸収スペクトルを持っている。いわば、有機化合物の「指紋」のようなもので、赤外線などを当てて分析すれば、その分子の内容がわかる、というわけだ。

たとえば、NO(nitric oxide、一酸化窒素)とCO(carbon monoxide、一酸化炭素)、そしてエタン(ethane)の混合呼気が観察されれば、気管支喘息が疑われ、ノナナール(nonanal)とアセトアルデヒド(acetaldehyde)の混合呼気は肺がんを、またケトン系のアセトン(acetone)が観察されれば糖尿病の可能性がある、という具合だ。ちなみに、ノナナールは二酸化炭素と一緒になると蚊を引き寄せることがわかっている。

表題の記事では、オーストラリアのアデレード大学の呼気分析研究を紹介している。これは赤外線ではなく「イヌの嗅覚」と名付けられた特殊なレーザー光線を使っているらしい。ヒトの呼気ばかりか、大気中の二酸化炭素の割合や有害なガスを微量でも検出することが可能になるそうだ。遅くとも5年後の実用化を目指している、と書いている。

PHYS.ORG
Optical ‘dog’s nose’ may hold key to breath analysis


How to find out if someone has deleted you on Facebook, Instagram and Twitter
The Telegraph
誰が何を外そうが外されようがかまわないと思うのだが、SNS上ではちょっと神経症のように多くのユーザーがいろんなことを気にし過ぎているようだ。この記事では、FacebookやTwitterで誰かが自分を削除したかどうか確認する方法を伝授している。物騒な世の中でもある。知らない間に自分に対する「悪意」がどこかで生じているとすれば、それを事前に察知しておくのはリスク管理上、必要なことなのかもしれない。

U.S. Military Wants To Blow Up Landmines With Lasers
POPULAR SCIENCE
レーザー光線の出力が上昇し続けている。大気中の減衰を考えても武器として十分に実用レベルにきているわけで、音もなくどこからか発射された「光線銃」に一瞬のうちに蒸発させられてしまう近未来が見える。この記事では、米軍は地雷を爆破させるためのレーザーをほしがっている、と書いている。どこに仕掛けられているかわからないようにするのが地雷や仕掛け爆弾なので、レーザーはやたらめったらあちこちを照射するのだろう。巻き添えが激増しそうな予感がする。

Rare ‘testicle-eating’ fish with human-like teeth found in New Jersey
RT
我々は「不可知」なものを恐れる。枯れ尾花を幽霊と見間違ったり、ラップ現象を耳にしたりするのも、こうした恐怖心から起きることが多い。海で泳いでいると映画『ジョーズ』などの刷り込みのせいか、妙に深みから何かが襲ってくるような不安を感じるが、これも同じ心理的なメカニズムなのだろう。この記事では、南米のアマゾンに生息している魚が米国のニュージャージー州で見つかったと報告している。これは強力な顎の力を持つ「パク(Pacu)」と呼ばれる淡水魚で、ピラニアの仲間でもあるが雑食性のため、観賞魚として一般的なコロソマ (Colossoma)のように木の実などを食べる際にこの顎で噛み砕くらしい。現地では水の中へ入るとコイツが睾丸を噛み取っていく、と信じられているが、彼らにとっては迷惑な冤罪のようだ。

【必見】そうか、これだった…「手が産み出す」生命感がヤバイ、奇跡のPV『共感覚おばけ』
DDN JAPAN
手動、という「共感覚」の魅力を改めて再認識させてくれるミュージックビデオだ。パペットアニメの総本山、というのがチェコにあるのは初めて知った。それにしてもテレビばかり見ているほとんどの人間が知らない間に、web上には多種多様な才能があふれているようだ。

共感覚おばけ / ササノマリイ(sasanomaly)


アゴラ編集部:石田 雅彦