「乱闘国会」の敗者は民主党だ


安倍内閣の支持率と不支持率が逆転したと話題になっているが、それでもNHKの調査では支持率は41%、自民党の支持率は34.7%だ。それに比べて民主党の支持率は7.7%と1.7%ポイントも下がった。


政党支持率(NHK調べ)

それはそうだろう。「戦争法案反対」を涙で連呼する辻元清美氏を先頭に、民主党は「何でも反対」のバカバカしい国会の主役になったからだ。彼らのプラカードは委員長ではなくテレビカメラを向いており、辻元氏はカメラ目線で泣き顔を見せていた。彼女は、大阪10区の選挙民に向かって演技しているのだ。

鳩山・菅時代の民主党はひどかった。「最初に岡田首相になっていれば、民主党政権ももう少しもったかもしれない」という人も多かったが、岡田氏も同じだとわかった。残るのは細野豪志氏ぐらいだが、彼も「徴兵制になる」などという与太話をしているようではどうにもならない。

本来は2003年に民主党と自由党が合併したとき、党の路線を徹底的に討議し、自民党に対抗できる政策を立てるべきだったが、合併を主導した小沢一郎氏がバラマキ福祉に舵を切り、政権につくと辻元氏のような社民からの難民が入り込んで左傾化が強まった。

率直にいって、民主党に再建の可能性はない。唯一の政策が「憲法9条を守れ」では、土井たか子の社会党と何も変わらない。まともな議員も少しはいるが、辻元氏のようなゴミが多すぎて、「民主」の看板を掲げているだけで信用されない。維新と合併しても、1割そこそこのすきま政党だ。

民主党は国会の終了とともに解党し、来年の参議院選挙にそなえて前原グループや維新の中の改革派が集まって新党として再出発してはどうだろうか。野党が全滅して自民党が衆議院で400議席を超え、分裂して現実的な二大政党ができれば、そのどっちかに吸収されればいい。