「地方消滅」論者たちが決定的に見過ごしていること。 --- イケダ ハヤト

なんか地方消滅VS地方創生の議論が盛り上がっているみたいですね!

地方は消滅しないよ。

ぼくは地方は消滅しないと考えている一派です。まぁそもそも「地方」が「消滅」するってよくわからないのですが、たぶんみんな、それぞれの定義で語っているのでしょう。議論にならないのは当たり前ですし、それでいいと思います。

「地方消滅」という言葉は、「地方の人口が減り、経済が衰退し、社会システムが崩壊する」という程度の意味になるのでしょうかね…。

ぼくは全然そんなことないと思いますよ。なぜか?

地方は資本主義のフロンティアですからね。

端的にいって、地方消滅論者の人たちは、ビジネスを知らないんですよ。ほら、実際みんな政治家とか学者とか、そういう職業の人たちですよね。彼らが地方の未来について見誤るのは仕方ない。自分でビジネスを作る類の仕事じゃありませんから。

ぼくは地方を、資本主義的な意味で「フロンティア」だと捉えています。それはちょうど、グローバル経済が世界の隅々を覆うようなイメージです。日本も全体として、グローバル経済の波に覆われるのです。

実際に、うちは限界集落に移住して、売り上げが大幅にアップしました。2015年は年商2,000万程度。5年後には1億くらいまで伸ばしたいなぁ、と考えています。これ、荒唐無稽な話じゃないですよ。普通にできます。今はそういう時代ですから。


地方消滅とか言っちゃっているのは、「ビジネスの漁場」としての地方の可能性を、まだ知らないからなんですよ。東京以外の地方でどんなビジネスが展開できるかを肌身を持って知れば、悲観論は消え去ります。「人と家が足りない」のが問題だなぁ、というくらい。

まぁ、来てみればわかりますって。どんな地方でも、なんとでもなります。経済が回せますから。

もちろん、あなたが、ある程度のビジネスセンスを持っていることが条件ですけどね。ハローワークをちらっと覗いて「仕事なんてないじゃないか!」と怒り出すような人は、机の上で地方消滅とか唱えていればいいと思います。まだ、あなたには早すぎるので。

田舎で起業しようぜ!

というわけで宣伝、ではないのですが、「ローカルベンチャースクール」は面白いと思います。ぼくは直接絡んでいないのですが、一緒に「Localwise」をやっている林さんが仕掛けています。

今、日本の多くの地方には様々な課題とともに、多くのビジネスチャンスがねむっています。

地方からはじまる「ローカルベンチャー」を実現するために、

「地域おこし協力隊」として明確な活動ビジョンを持ちながら地域で活動し、

将来的に地域で起業を目指す人と、受け入れ側である自治体の双方をサポートするプログラム

「ローカルベンチャースクール」を実施します。

LOCAL VENTURE SCHOOL – ローカルベンチャースクール

まさに、地方にはビジネスチャンスが眠っているんですよ。といっても、政治家の人にはわからないんだろうなぁ…ザ・バカの壁。その意味で、「経営感覚がある首長」がいる地方は、未来がとても明るいと思いますよ。

こっちはほんとに宣伝。地方の未来をポジティブに捉えている方は、ぜひ有料サロン「Localwise」へ。各地の事例や、リアルなビジネスネタなども投稿しております。



編集部より:この記事は、アゴラで注目されている「地方消滅」論について批判的なイケダハヤトさんのブログ「まだ東京で消耗しているの?」2015年11月16日の記事『「地方消滅」論者の人たちが決定的に見過ごしていること。』を転載させていただきました。転載を快諾いただいたイケダさんに御礼申し上げます。オリジナル原稿を読みたい方はまだ東京で消耗しているの?をご覧ください。