流行語大賞発表!「SEALDs」はトップ10どまり --- 選挙ドットコム

政治系ワード2連覇ならず


公式サイト

本日「ユーキャン新語・流行語大賞」が発表されました。この1年間で話題性のある50語がノミネートされ、政治系のワードが多いと話題になっていましたが、年間大賞は「爆買い」と「トリプルスリー」が、トップテンには「アベ政治を許さない」などがランクインしました。それでは注目の結果を、政治系ワードを中心に見ていきたいと思います。

年間大賞はやっぱり(!?)「爆買い」と「トリプルスリー」


「爆買い」は外国人観光客による商品の大量購買の様子を表した言葉。訪日外国人旅行を指す「インバウンド」もノミネートされていました。

「トリプルスリー」はプロ野球の世界でも難しい「打率3割・30本塁打・30盗塁」を指し、今年は達成した選手が2人もいたことから話題となりました。スポーツではラグビーW杯でもおなじみの「五郎丸ポーズ」もノミネートされていました。

また、ネット上では野球よりラグビーでは?といった反応や「トリプルスリー」の入賞に疑問の声も多く見られます。


ネットの反応の一例

なお、昨年の年間大賞は「集団的自衛権」、「ダメよ~ダメダメ」がダブル受賞し、語の並びが意味深ということで話題になりました。今年は夏以降、昨年にも増して安保関連法案の話題が大きく取り上げられましたが、政治系ワード2連覇とはなりませんでした。

トップテンには「アベ政治を許さない」、「SEALDs」など


今年ノミネートされた50語の内、政治系の単語が目立って多かったのは安保関連法案の審議とデモに関連することば。その中から「アベ政治を許さない」、「SEALDs」がトップテンいりし、具体化はこれからの「1億総活躍社会」もランクインしました。


政治系ワードだけ左に寄せ、トップテンを赤字で表記

2013年には「アベノミクス」や「特定秘密保護法」が、2012年には「維新」「第3極」「近いうちに・・・」がトップテン入りしたものの、年間大賞には「今でしょ!」や「お・も・て・な・し」、「ワイルドだろぉ」などが選ばれていました。

本家・流行語大賞の他にも……


『アサヒ芸能』が「ウラ流行語大賞2015」という特集記事を組んでおり、「政治部門では『下着ドロ大臣』も秀逸だが、維新の会から除名処分を受けた上西小百合議員(32)の『エモーショナルな処分』も忘れられない」として敢闘賞に輝いています。(http://www.asagei.com/excerpt/47860

昨年は「最後は金目でしょ」や「ウチワ」、「SM大臣」などを押しのけ大賞には「号泣議員」が選ばれていました。(http://www.asagei.com/excerpt/28958

また、「ガジェット通信ネット流行語大賞2015」は、インターネット上の流行語を投票で決める賞で、2ちゃんねる用語やニコニコ動画などで流行した語が選ばれる傾向にあります。今年の金賞は「五郎丸」でスポーツ関連語の入賞は初めてでした。政治系では銅賞の「ISIS/イスラム国」がランクイン。(http://getnews.jp/archives/1278255

昨年の金賞は「STAP細胞はありまぁす」で、銀賞に号泣会見の「ンァッ! ハッハッハッハー!(以下略)」が選ばれていました。(http://getnews.jp/archives/1278255

それにしても、本家の流行語大賞を始め多くの政治系ワードが話題になった2015年。改めて振り返ってみると、ノミネートされなかった「18歳選挙権」や「利己的」などたくさんの話題があったことを思い出すのではないでしょうか。

果たして来年の流行語大賞には「参院選」や「野党再編」などが躍り出るのでしょうか。次の1年間も注目の話題から目が離せません。

選挙ドットコム編集部



編集部より:この記事は、選挙ドットコム 2015年12月1日の記事『今年の流行語大賞発表!!政治系ワード2連覇ならず、トップ10どまりの「アベ政治を許さない」「SEALDs」たち』を転載させていただきました(見出しはアゴラ編集部で改稿)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は選挙ドットコムをご覧ください。