都会の大学生が、田舎の中学生に伝えたい3つのこと --- 井上 貴至

11月27日(土)、28日(日)、
第2回「獅子島の子落とし塾」を開催しました。


長島町の離島・獅子島。

コンビニもない、信号機もない、ネットもない、いわゆる条件不利地域です。
しかし、見方を変えれば、自分を見つめなおすには最適な場所。

都会の大学生を招いて、地元中学生たちに、
勉強のやり方、進路の指針などを伝えてもらいました。


2日間のプログラム。

どうすれば中学生により伝わるか、1日目が終わった後に、大学生たちが、役場副町長室で時間を忘れてかんかんがくがく議論。

参加した地元中学生の感動ももちろん嬉しいのですが、志を持った大学生が、長島・獅子島のためにしっかり考えてくれることもすごく嬉しいです。この熱量、パワーが長島を元気にしてくれます。

そして、できたのがこちら。
大学生が手書きで作成、2日目の朝に中学生に説明しました。

1.復讐のやり方
 ●間違えたところこそ完璧に!
    英語:覚えられていない単語はその場で覚えよう!
        みーこspecial使ってみない?
    数学:同じ問題を何度も解こう!

2.時間の使い方
 ●やるべきことをリストに書きだして優先順位をつける
 ●勉強に充てられる時間と勉強のスピードを理解する
  1週間の予定を立てるときには必ず1日予備日を作る

3.学校の使い方
 ●授業こそが定期テスト対策だ!
 ●先生にはバンバン質問すべし!
 ●先生の雑談もメモっちゃえ!
 ●色ペンの使いすぎには注意を!

大学生の叡智がつまった紙、大人が読んでも参考になります。
ところで、みーこspecialって何でしょう!?


(獅子島を満喫するみーこ君(一橋大学生))

みーこspecialは、みーこ君オリジナルの単語帳。

作り方は超簡単。
A4の紙をじゃばら折りにするだけ。
間違えた単語、分からなかった単語を書き込んでいきます。


英語からでも、日本語からでも、
何回もパラパラとめくると、自然と覚えることができます。


そして、1日の予定表。
「獅子島の子落とし塾」は、学校や予備校と異なり、先生が一方的に教えるものではありません。勉強するのも、散歩するのも、大学生と相談するのも自由。今、何をすべきか、中学生自身が時間の使い方を考えます。

最初に、1日の予定表を中学生自身が考え、書き込むことで、中学生の能動的な学習を促します。

最後は、おなじみ?獅子島から飛ばす夢の気球。
将来の夢を膨らませて、明日やるべきことを考えていきます。

「獅子島の子落とし塾」は、参加した中学生・高校生も、教える大学生も、地元の方もみんな笑顔になる企画。これからもいい感じで続けていきたいです。



<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html

http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68480758.html


編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2015年12月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。