クリスマスに中華と和食をお薦めする訳 --- 内藤 忍

アゴラ

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クリスマス前後になるとフレンチレストランやイタリアンレストランは、価格設定が俄然強気になります。近所のイタリアンに予約なしで行ってみると、空席がありましたが、お料理は15000円以上のスペシャルコースのみ。

普段の価格の2倍以上で、さすがに入るのを止めました。

実は、この時期のお薦めは和食や中華です。赤坂で入った中華料理店は、クリスマスイブの日は同じフロアに3組だけのお客様。平日の月曜日の夜のようにゆったりしていました。フカヒレの姿煮(写真)に、北京ダック、麻婆豆腐、おこげご飯と、どこの中華料理かわからないメニュをお願いして、作ってもらいました。

クリスマスのスペシャルコースもありましたが、込んでいると注文しにくいわがままな注文を受けてもらい、外の喧騒とは別世界の静かなクリスマスを過ごすことができました。

人気のあるお店や予約の取れないレストランに行きたければ、みんなが行くタイミングを外して、逆バリで出かけるべきです。25日がフレンチやイタリアンのレストランのピークとなり、来週からはもう年末モードですから、今度はお蕎麦屋さんが忙しくなります。

だから、今週フレンチやイタリアンで、来週蕎麦を食べるのではなく、逆にすれば、どちらも空いていて気持ちの良いサービスが受けられるはずです。

飲食店というのは、イベントによって繁閑の格差が激しい業態です。月曜日に来店ゼロだと思ったら、その翌日は満席というように、誰がいつやってくるのか予想が付かないのです。来店してくれるお客様は全員ウェルカムですが、その中でも特に、空いている時に来てくれる方というのは、特にありがたいお客様として印象に残っているものです。

人の裏を行くことで、ゆったりとした時間が過ごせ、お店からも歓迎されるお客様になれる。イベント好きの人にはクリスマスに蕎麦を食べるなんてあり得ないかもしれませんが、やってみるとその心地よさに、「悪くないな」と思うはずです。

さて、クリスマス本番の今夜はどこに行きましょうか?皆さまも素敵な夜をお過ごしください。
Merry Christmas!


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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年12月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。