2012年11月に「メディア政策参考図書100選」を発表しました。
議論のうえ、メディア政策系の学生が読むべき書籍リスト100冊を挙げたものです。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2012/11/1002012.html
それから3年がたちました。
メディア、IT、コンテンツの分野も変わりました。
そこで、100冊に追加する20冊を選んでみました。
3年前の100冊が色褪せることはありません。なので、新20冊の追加、とします。
紹介します。
1 知はいかにして再発明されたか
イアン・マクニーリー/ライザ・ウルヴァートン著。
「何を」より「どう」が難しいことを描く。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2012/04/blog-post_19.html
2 ストリートの思想
毛利嘉孝著。
反韓流や反原発デモに見られるストリート感の背景を文化研究の文脈で描く。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2012/10/blog-post_29.html
3 情報社会と共同規制
生貝直人著。
自主規制と公的関与という情報政策の主流となった枠組を概説。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/01/blog-post.html
4 少女時代と日本の音楽生態系
三浦文夫著。
電通から大学に転じたradiko生みの親が綴る音楽文化産業論。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/02/blog-post_28.html
5 ビッグデータがビジネスを変える
稲田修一著。
総務省から東大に移った大先輩が描く指針。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html
6 イノベーションオブライフ
クレイトン・M・クリステンセン、ジェームス・アルワース、カレン・ディロン著。
ハーバード・ビジネススクールの看板教授による最終講義。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/06/blog-post_17.html
7 機械との競争
エリック・ブリニョルフソン、アンドリュー・マカフィー著。
MITビジネススクール「Sloan」の教授たちによる情報経済論。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/05/blog-post_6639.html
8 パブリック
ジェフ・ジャービス著。
パブリックとプライベートの概念がネットで破壊され再構築されるという分析。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/07/p2p.html
9 空気の構造
池田信夫著。
日本の政治と企業の「失敗の本質」をさぐる。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/09/blog-post_23.html
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/09/blog-post_26.html
10 日本人が好きすぎる中国人女子
櫻井孝昌著。
24カ国110都市を回ってクールを発信し続け逝った著者の国内向けメッセージ。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/10/blog-post_7.html
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/10/blog-post_10.html
11 情報覇権と帝国日本
有山輝雄著。
開国から欧州への依存、通信覇権主義への参加、壮絶な挫折までを膨大な資料をもとに描く。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2014/05/blog-post_26.html
12 メディアの発生
加藤秀俊著。
聖職者、遊女、旅人らを「メディア」として日本各地を探訪するフィールドワークの集大成
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2014/06/blog-post.html
13 第5の権力
エリック・シュミット/ジャレッド・コーエン著。
五番目の権力たるネットがもたらす国家、革命、戦争の未来を展望。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2014/08/blog-post_18.html
14 ビッグの終焉
ニコ・メレ著。
個人が情報を直接発信する一方、「さらに大きなもの」が産み落とされるパラドクスを提示。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2014/08/blog-post_18.html
15 クリエイティブ都市論
リチャード・フロリダ著。
人生で意味を持つものは「何を」「だれと」行うかに加え「どこで」=居住地が重要。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2015/01/blog-post_12.html
16 誰が知を独占するのか
福井健策著。
デジタルアーカイブの意味と、しのぎを削る欧米の戦略、そして日本の採るべき道。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2015/03/blog-post_30.html
17 アーカイブ立国宣言
福井健策・吉見俊哉監修。
マンガ、アニメ、ゲーム、テレビ、脚本、音楽、書籍などの事例・課題・対策。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2015/04/blog-post_13.html
18 クラウドからAIへ
小林雅一著。
クラウド・コンピューティングの次はビッグデータよりAI技術と早くから喝破した著。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2015/10/ai.html
19 クール・ジャパン!?
鴻上尚史著。
10年間、NHKクールジャパンを率いる著者が描くクールジャパンの全体像。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2015/11/blog-post_16.html
20 未来のイノベーターはどう育つのか
トニー・ワグナー著。
イノベーター150人にインタビューし、親の教育方針と大学の果たす役割を説く。
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2015/11/blog-post_9.html
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2015年12月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。