自分とは考え方やライフスタイルの違う人と敢えて交流 --- 内藤 忍


新年2日目の朝は、ある方に紹介していただいた朝食会に参加してきました。六本木のホテル(写真)でコーヒーを飲みながらのカジュアルな会です。この手の会に参加するのは、恐らく10年ぶりくらいでしょうか。

20代の頃は、いわゆる異業種交流会のようなものに積極的に参加していた時期がありました。100人以上集まるような立食のパーティで、大量の名刺を交換する。交流と言っても、当時の自分には何も人に与えることができる情報や知識もありませんでした。交換した名刺は、何の役にも立たず、そのうちにこの手の会からも足が遠のいてしまいました。

自分とは考え方やライフスタイルが違う人とは、無理をしてまでお付き合いする必要はない。それは自分だけではなく、相手にとっても無駄な時間と労力を使わせてしまうことになるから。

そんな考え方に変わって、狭い範囲の人間関係を深く持つような内向きな行動パターンが続いてきましたが、今年はその考え方を少し変えてみようと思っています。

自分と違う考え方やライフスタイルを持つ人だからこそ、何か学ぶことがあるのではないかというパラダイムシフトです。

人間は気が付かないうちに、自分の世界を作ってしまい、その外にあるものに無関心になっていきます。現状に満足していればしているほど、その状況を敢えて変えようと思ったりしないものです。しかし、自分が知っている狭い世界の外側に、もっと素晴らしい、自分にとって大切なものが存在するかもしれないのです。

つまり、現状の延長線上に未来を考えるだけではなく、今までの状況とはまったく関係の無い新しい世界にジャンプしてみることによって、想像もしなかったような、大きな可能性を見つけることができるかもしれないということです。そのための1つの方法として、先入観や思い込みを排除して、自分の知らなかった世界の人たちの話を聞くということがとても大切だと思うようになったのです。

ただ、その際に注意しなければならないことは、考え方やライフスタイルが違うことを、批判するだけの人とはコンタクトしないことです。耳の痛い意見にも耳を傾けることは重要ですが、批判するだけで、そこからどうすれば良いのかが見えてこなければ、単なる誹謗中傷に終わってしまうからです。建設的な人間関係であることが、基本です。

今日の朝食会でお会いした皆さまは、立場や環境が違っても、それをリスペクトして受け入れてくれる懐の深い人たちばかりで、普段お会いできないような方々と貴重な時間をシェアすることができました。

ここ数年、セミナーや書籍といったアウトプットに圧倒的なウエイトを割いてきましたが、今年は今までお会いしたことが無かったような方々から学び、インプットすることにも時間を割こうと思います。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年1月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。