築地で最後の初競り --- 松田 公太

アゴラ

1935年に開かれた築地市場。
開場以来81年の歴史に幕を下ろし、11月にはいよいよ豊洲の新市場へ移転となります。

築地市場最後の「まぐろ初競り」を制したのはすしざんまいを経営するつきじ喜代村(5年連続)。今年は重さ200キロ、1400万円での落札となりました。

落札者が発表されることのなかった「初競り」ですが、2007年につきじ喜代村、そして2008年に香港資本の板前寿司が落札した頃から、一気に注目されるようになりました。
2013年、1億5540万円もの高値をつけてからはそれまで競っていた板前寿司が撤退し、2014年は736万円、2015年は451万円と落ち着いていましたが、今年は築地で最後とあって、1400万円と昨年比約1千万円の上昇となりました。

しかし、ネットやTV等、メディアでもかなり取り上げられていますので、CM換算すれば十分以上に元が取れているのではないでしょうか。

実は2012年に当時最高値5649万円のまぐろを食べることができました。芽出度いまぐろの握りは良い思い出のひとつになっています。味は普通に美味しかったです(笑)

当時のブログはこちら

あまり、高い値段がつくのもどうかと思いますが、縁起物として初競りの活気は新市場でも引き継いでもらいたいと思います。例えば、1千万円以上の値がついた場合は、それ以上の金額を恵まれない子どもたちに寄付をするという考え方も良いのではないでしょうか。

外国人にも人気だった「場内市場」。
新しくなるのですから、考え方も新しくして、世界に誇れるようなものにして頂きたいと思います。



編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会代表)のオフィシャルブログ 2016年1月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。