「現在の野党にまともなものなし」とは昨年11月、あの「民主党解党騒ぎ」の時に書いた小生のブログタイトルです。それから2ヶ月を経ても残念ながら我国には、民主党を筆頭に政権の受け皿たり得るまともな野党はありません。
その現況は世論調査につき、直近の結果を見ても明らかです。例えば一昨日の日経新聞の記事「政権批判層、行き場なく」には、「夏の参院選で投票したい政党は?」との問いに対する3年前と現在との対比がありました。
第2次安倍政権発足の後ひと月程度13年1月の上記世論は次の通り(%)、「与党計45(自民41)/野党計33(民主8)/態度未定21」であったのに対し、現在は「与党計39(自民36)/野党計20(民主9)/態度未定41」という状況なのです。
こうした中、民主党と維新の党は「来年度予算案が成立するとみられる3月から4月をメドに合流を目指してい」るとも報じられています。そして報道に拠れば昨秋に「両党の合流交渉が始まった初期の段階で、民主党の党名変更が両党幹部の合意事項となって」もいたようです。
世界中の政党名を見てみれば、各国様々ではありますが総じて然程大きな違いはないものと思います。つまりは共産を除いたらば、自由や民主あるいは社会や労働といった名を冠した党が、割合その多くを占めているように感じます。
此の年初、先に述べた両党合流による党名変更のニュースに触れ、ふと現あおぞら銀行(旧日本債券信用銀行)の名を決めた当時のソフトバンク役員会での次の議論を思い出しました。
アンケート調査の結果に従って『「あおぞら」でどうだ』と諮った時に、当時社外役員であった藤田田さん(日本マクドナルド創業者)が、「古来より名前というのは東洋では奇数なんです。取り分け良いのは3文字、また5文字までとすべきだ」と言われたことです。
そして藤田さんは「あおぞらだと平仮名で4文字だから駄目だ」と続けられ、『「青い空」銀行として「い」を入れるべきだ』 と述べられたのです。結局「それも中途半端では?」といったことで現行名になってしまったわけですが、私は「なるほど。そういう考え方もあるのかぁ」と思い聞いていた記憶があります。
そういう意味では藤田流で言うと、「SBI(証券)」にしても「みずほ(銀行)」にしても「民主党」にしても3文字ですから、良い名前ということになるでしょう。あるいは「自由民主党」と言ったらば5文字ですから次点ですが、「維新の党」や「改革結集の会」などは「の」を付けたが為に偶数になってしまっています。
夫々は「維新党」「改革結集会」と、漢字3文字・5文字に改名した方がベタ-かもしれません。また「日本のこころを大切にする党」で言いますと、奇数云々以前の問題で党名として長過ぎると思います。更に私が最悪の党名だと思うのは「生活の党と山本太郎となかまたち」で、之については藤田流に議論する意味すらないでしょう(笑)。
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