琴奨菊と同世代の国会議員を調べてみたら個性派揃い --- 選挙ドットコム


琴奨菊関が日本人力士として10年ぶりに優勝したことが、話題になっています。琴奨菊関は1984年生まれの31歳。子ども時代から相撲の才能に溢れ、中学生時代には全国中学校相撲選手権大会で優勝しています。その後も出世街道まっしぐら、17歳で初土俵を踏み、20歳で新入幕、27歳には大関にまで昇進しています。

現役力士の平均年令は27~28歳前後と言われていますのが、まだまだ脂が乗っているスター選手です。

政治の世界では30代の国会議員は「赤ちゃん扱い」


31歳の琴奨菊関は、実績・年齢ともに十分な存在ですが、国会議員では31歳はまだまだ若手で、「赤ちゃん扱い」を受けるほどです。衆議院475名・参議院242名の中で、30代の国会議員はなんとわずか7.1%。国会議員の平均年令も55歳前後ですから、若手中の若手でしょう。

では、将来のスター選手になるかもしれない、琴奨菊と同世代の国会議員には、どんな方々がいるのでしょうか?

若手は個性豊かなメンバーばかり

琴奨菊関と前後1歳の議員は7名います。
 ◯鈴木貴子(30歳)民主党:北海道
 ◯今枝宗一郎(31歳)自民党:愛知14区
 ◯石崎徹(32歳)自民党:新潟1区
 ◯上西小百合(32歳)無所属:近畿
 ◯小林史明(32歳)自民党:広島7区
 ◯藤原崇(32歳)自民党:東北
 ◯丸山穂高(32歳)おおさか維新:大阪19区


(画像:毎日新聞社「選挙毎日」: http://senkyo.mainichi.jp/giin/list.html?sort=aa&dage=25&uage=39

個性豊かですね!

最年少の鈴木貴子氏は「ムネオハウス」で有名になった鈴木宗男氏の娘です。
上西小百合氏は、国会を休んで知人男性と旅行に行っていた不祥事や記者会見から「浪速のエリカ様」の異名を持っています。

丸山穂高氏は選挙ドットコムでも取り上げた通り、今月一般男性とケンカしたことで話題になっています。
「ケンカも強けりゃ選挙も強い?おおさか維新の会丸山穂高議員ってどんな人?」

・ ・・なんだか個性が豊かなメンバーが多いようですね。
琴奨菊関の落ち着いた雰囲気を見ると、30代の国会議員は「今後に期待」といったところでしょうか。

政治の世界に風穴を開けるのは若手議員であってほしい


一部でシルバーデモクラシーとも言われるように、投票に行く有権者も当選する国会議員も年配の方が多いのが、政治の世界です。そういった環境の中で、次世代の日本を作っていくためにも、若手の政治家の存在はかかせません。

上記の31歳前後7名の国会議員は、実は全員当選回数2回。「風で受かる一度目の選挙よりも二度目の選挙の方が大変」とも言われる中、しっかりと再選を果たしているメンバーなのです。
最近、育休で話題の宮崎謙介氏は現在35歳。自民党若手のホープとも言われる小泉進次郎氏は34歳。

政治の政界に新しい風を送り込み、これまで達成できなかった政策に踏み込めるのも、若手政治家かもしれません。

30代政治家の皆さん、がんばってください!!!

増沢諒:食べる政治代表
1988年長野市出身。早稲田大学卒業後、ITベンチャーでの勤務を経て、現在、東工大大学院修士課程。研究テーマは「ネットと政治」。ネット選挙解禁を目指す活動「One Voice Campaign」をはじめとし、様々な啓蒙活動を展開。2014年マニフェスト大賞受賞。
Twitter:mojamoja_megane
WEBサイト:http://taberuseiji.com/


編集部より:この記事は、選挙ドットコム 2016年1月31日の記事を転載させていただきました(タイトル改稿)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は選挙ドットコムをご覧ください。