▲TOKYOの弱点はやはりコレ(アゴラ編集部)
東京のダメポイント、6点。その2。
2 通信
◯無料WiFiが少ない
「以前と比べると大分増えてきましたが、まだまだ無料WiFiが少ないです。」
「台北のバス停、駅などには登録のいらないWiFiがいつも使えます。カフェやデパート入ると、無料WiFiもつながります。観光客にとってすごく便利だと思います。」
留学生を中心に、この声がとても多いです。しかし日本・東京はLTEはじめ通信キャリアによる高度な携帯無線が稠密に整備されていて、子どもを含むほぼ全ての国民がそれを利用しています。その点では世界のフロントランナーなので、痛みを感じていないんです。
これは観光やビジネスで訪れる外国人向けにどう整備するかという課題です。政府も2020年に向けて、wifiスポットの整備を急ピッチで進める計画を掲げています。
でも、5年後のリッチなネット利用を考えると、追いつくかどうか。その頃には次世代ケータイ、5Gの実用化も見込まれます。案外、安い定額SIMカード+MVNOで解決しているかもしれません。
◯言葉が通じない
「日本語のできない友達が東京に行った共通の感想です。空港、レストラン、ディズニーなどの観光地で、英語で質問聞いても日本語で答えてくるらしいです。」
東京が国際化する上で最大のコミュニケーション課題。と言われ続けながら、改善しません。かつて英語を話そうとしなかったパリでは、もうかなり通じます。イタリアやドイツの片田舎でも通じます。中国の留学生はみな英語を話します。東京はどうする。
英語教育を拡充させても時間がかかる。ここはしばし、ITで対応しましょう。政府は30年の歳月をかけて、自動翻訳の技術を開発してきました。スマホ+クラウドで実用サービスレベルに来ています。これを使いやすくする。
多言語のデジタルサイネージを整備する計画も進んでいます。ロボットでも対応できるでしょう。サイネージやロボットが多言語でおもてなしする。東京らしいと思いません?
(つづく)
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2016年2月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。