山本太郎、山本一太、山田太郎…政界の紛らわしい名前 --- 選挙ドットコム


政界には紛らわしい名前の議員がいます。山本太郎氏(生活の党と山本太郎となかまたち)、山本一太氏(自民党)、山田太郎氏(日本を元気にする会)の3氏です。ネットやテレビに出演しているやまもといちろう(山本一郎)氏を加えた4氏はネットで「間違えやすい」と口々に言われています。4氏のプロフィールを整理しました。

「園遊会手紙騒動」の山本太郎氏、とばっちりをネタにするやまもといちろう氏

山本太郎氏は高校在学中の90年にタレントデビュー。震災直後から反原発運動に関わるようになり、2012年の衆院選に出馬するも落選。13年の参院選で東京都選挙区から無所属で出馬し当選し政界入りしました。現在は生活の党代表だった小沢一郎氏と党の共同代表を務めています。

フジテレビ系「とくダネ!」コメンテーターのやまもといちろう氏は1973年生まれ。投資会社を経営する傍ら、ブロガーとしても活動しています。自身のブログ※1では企業や著名人の不祥事を暴き公然と批判をし、有名になりました。プロ野球・楽天ゴールデンイーグルスの編成・育成データ担当でもあり、MLBのダルビッシュ有投手とTwitterで意見を交わすこともあります。

13年、秋の園遊会で山本太郎氏が天皇陛下に手紙を手渡して問題になった際は「名前が似ているから」だけの理由で他の3人にも苦情が来た※2ことが話題になりました。

やまもといちろう氏は手紙騒動が起こる前の11年に「【ご注意】私は山本太郎ではありません」※3と自身のブログでわざわざ注意喚起。騒動直後もYahoo!ニュースで山本太郎氏を批判しました。Twitterでも日頃から紛らわしさをうまくネタにしつつ政界を批評しています。

首相Twitterに「誤爆」の山本一太氏、コミケ街頭演説が話題の山田太郎氏

参院議員の山本一太氏は2007年に初当選。アメリカへの留学やJICAでの勤務経験などを買われて主に外務畑を歩みました。ネットに精通しており、党の総裁ネット戦略アドバイザーを14年から務めています。15年3月、安倍晋三首相のアメリカ歴訪に同行した際、Twitterで自身のアカウント名で投稿するつもりが安倍首相の公式アカウントに「誤爆」※4。自身が安倍首相のTwitterを更新していることがばれ、山本一太氏はのちに謝罪しました。

山田太郎氏はコンサル会社の社長を務めたのちに政界へ。2010年の参院選で落選しましたが12年に繰り上げ当選しました。14年にはみんなの党の解党を受けて日本を元気にする会に会派移動。アニメなどの二次創作文化を守る活動を展開しており、コミックマーケットの会場で街頭演説するのが定番※5となっています。なお、公明党所属で岡山出身の元衆院議員に同姓同名の山田太郎氏(故人、1918~2002年)もいるため注意が必要でしょう。

山本一太氏、山田太郎氏ともに名前の紛らわしさについて言及することはありませんが、ネット上では多くの人が4人の名前の紛らわしさを揶揄しています。

※1≫やまもといちろう氏のブログ
http://kirik.tea-nifty.com/

※2≫NAVERまとめサイト
http://matome.naver.jp/odai/2138327712080510001

※3≫【ご注意】私は山本太郎ではありません
http://lineblog.me/yamamotoichiro/archives/2998633.html

※4≫安倍首相のTwitterアカウントで山本一太議員が「爆睡」と誤爆ツイートし謝罪
http://www.huffingtonpost.jp/2015/05/01/yamamoto-itta-twitter_n_7187162.html

※5≫みんなの党山田太郎参議院議員 コミケにて表現規制反対演説1/5
https://www.youtube.com/watch?v=yWXA0o72z3I

政治家3人のプロフィールをまとめました。

なお、やまもといちろう氏は政治家ではありませんので詳しいプロフィールはやまもといちろう氏のブログ等をご確認ください。

「山本」「山田」「一郎」かぶりの国会議員を調べてみたらこんなにいた!(2016年1月現在、敬称略)

山本姓=10人
山本公一、山本幸三、山本拓、山本ともひろ、山本有二、山本香苗、山本一太、山本順三、山本太郎、山本博司

山田姓議員=5人
山田賢司、山田美樹、山田修路、山田太郎、山田俊男

一郎議員=6人
逢沢一郎、小沢一郎、鴨下一郎、菅家一郎、宮下一郎、塚田一郎

ネット上でわかりにくいと話題になっているこの問題、地方議員も含めるともっと混迷してしまうかもしれません。

選挙ドットコム編集部



編集部より:この記事は、選挙ドットコム 2016年2月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は選挙ドットコムをご覧ください。