表と裏の顔(育休議員の不倫騒動について) --- 松田 公太

経営者時代に「株主のため」「従業員ため」とアピールしながら、本当は自分の私腹を肥やすことしか考えていない経営者に出会うと嫌悪感を覚えました。

インサイダー的な手法を駆使し、株主には損をさせながらキャピタルゲインを得ている創業社長が結構いたのです。

いま、怒りを覚えるのは「国民のため」「○○のため」と真顔で発信しながら、裏ではその逆を平気でやるような国会議員。より多くの国民を騙しているという点では、悪徳経営者よりも罪が重いと思います。

しかし、悲しいかな、そういう「嘘つき」議員が多いのが現実なのです。

今回のイクメン議員の不倫疑惑も、それを露呈しただけにすぎません。

表向きは「妻をサポートするため」「家族のため」「率先して社会のために育休をとる」とアピールしながら、裏では奥さんの最も大変な時に、最も悲しませることをしていたのです。育休を取るのも遊ぶ時間をつくるためだったのではないかと疑われても仕方がありません。美名を使ってマスコミや国民を欺く売名行為をしたのであり、単なる浮気として片づけられる問題ではないのです。

そんな議員は、今後も国民との約束を果たしてくれるとは思えませんし、潔く辞職をするべきだと思います。もし、辞職をしないという事ならば、有権者の皆さんがそれを覚えておいて、選挙の時にしっかりと態度をしめさないといけません。

(私が選挙にまで言及して政治家を非難するのは珍しいですが、とにかく表で言っていることと裏でやっていることが違い過ぎる人は議員にしておくべきではないと思うのです。影響力が大きい与党議員や、大臣のような権力者であれば尚更です。)

皆さんにもご自身の選挙区で、ぜひ表裏のない人を受からせて頂くよう、今後も目を光らせて頂きたいと思います。これ以上嘘つき議員を増やしたら日本が本当に腐ってしまいます。



編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会代表)のオフィシャルブログ 2016年2月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。※オリジナル記事は、12日10時過ぎ(辞職表明前)にアップされております。