CiPビジョン10か条、その2 --- 中村 伊知哉


2.コスプレが集いロボットが飛び交う基地

クールジャパンとIoTの発信拠点となります。

マンガ、アニメ、ゲーム、J-Popに代表される日本の表現文化は、世界のポップカルチャーの一翼を担っています。そして、マルチスクリーン、クラウド、ソーシャルという「スマート化」の波がビジネスを刷新しています。

コンテンツは地球規模の事業になり、アニメの海外配信、音楽のライブ展開、放送番組の輸出、食やファッションとの連携も注目されています。ソーシャルサービスに参加型コミュニティが形成されて、みんながコンテンツを生み出しています。

さらにメディアは進化します。もはやスマートの次の幕が開きました。デバイスは解体されてウェアラブルに変身します。IoTが一般化して、クルマも家電もロボットも、全てのモノがメディアになって交信します。

5G通信網の上でビッグデータが共有され、人工知能が組み込まれて、人を上回る仕事をネットワークがこなします。街のどこにいても情報が目の前を行き交うユビキタス環境となります。それはメディアが細密に埋め込まれたエコで安全な情報都市を設計することでもあります。

たいていのモノはスマホでシェアします。教育のかなりの部分がコンテンツ化し、医療の一部分がデジタル化されます。2020年代には、eコマースは数十兆円規模となり、年20兆円にのぼる教育費の1/5程度もデジタル市場になるのではないでしょうか。

CiPはそうした2020年代のデバイス、ネットワーク、サービスをプロデュースします。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2016年3月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。