米国で一番稼げる職業、ベスト10 --- 安田佐和子

アゴラ

格差社会が叫ばれて久しい米国。賃金の伸びが改善したとはいえ金融危機以前の水準が依然遠いなか、一体どんな職業に就けば勝ち組になれるのでしょうか?転職・就職向け企業情報サイトのグラスドアが教えてくれます。

10位 ソリューション・アーキテクト(最適な環境、体制などを提供するIT関係の仕事)
年収中央値 12万ドル
求人数 2838件

9位 ITマネージャー
年収中央値 12万ドル
求人数 3152件

8位 インテグレーティッド・サーキット・デザイナー・エンジニア(集積回路向けエンジニア)
年収中央値 12万7500ドル
求人数 165件

7位 ソフトウェア・アーキテクト
年収中央値 12万8250ドル
求人数 655件

6位 ストラテジー・マネージャー
年収中央値 13万ドル
求人数 701件

ここまで、ズラリIT関係の仕事が並びました。特に10位は比較的新しくできた職とはいえ、2024年までに求人数で9%の増加が見込まれ、全米平均値を上回るといいます。それぞれハーバード大学やイェール大学のビジネス・スクール卒業者など、アイビーリーグ出身者が金融業界よりIT業界を目指すはずですね。

5位 薬局マネージャー
年収中央値 13万ドル
求人数 1766件

4位 ソフトウェア・ディベロプメント・マネージャー
年収中央値 13万2000ドル
求人数 3495件

3位 研究開発マネージャー
年収中央値 14万2120ドル
求人数 112件

2位 弁護士
年収中央値 14万4500ドル
求人数 995件

ベスト5には、医療保険制度改革(オバマケア)導入の恩恵からか薬局マネージャーが食い込みました。研究開発マネージャーの職は設備投資が細りつつあるとはいえ企業の生命線を担うだけに、さすが高給です。弁護士は、鉄板ですね。政界へつながる近道でもあります。

栄えある1位はというと・・。

医者でした。年収18万ドル、求人件数も2064件と高水準です。オバマケアの始動に加え、高齢化社会、移民による人口増加も重なり、米国で医者になれば憧れの6桁年収(6 digits/figures, 日本でいう1000万円台)は間違いなし?撤退したとはいえ、ベン・カーソン氏のように米大統領の椅子を狙える可能性もあり、夢は広がります。

(カバー写真:Pictures of Money/Flickr)


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2016年3月13日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。