地方創生で、疲れないために --- 井上 貴至

アゴラ

は、地域のために、一生懸命苦労しているのに、周りの人は全然ついてきてくれない。あいつらは、けしからん。いやぁ、疲れたなぁ・・・」

地域で活動している人から、よく受ける相談です。

ここには、2つの大きな誤解があります。

■1つ目。
力を入れれば入れるほど、一歩引いてしまう人も多いということ

冷静になって考えてみてください。
すごい熱量をもった集団の中に、外から新しく飛び込むことはとても勇気があります。

そして、それが「しんどそう」ならば、尚更です。わざわざ「しんどそう」な集団に入る人は、めったにいません。結局、自分で自分の首を絞めてしまいます。

地域づくりは楽しい!
僕が一貫して、言い続けていることです。
楽しいからこそ、人が集まってきます。

地域を楽しむ人の社交場・地域力おっはークラブ

地域の現場で活動する方に、その想いや経験、そして知恵をお話しいただき、みんなで共有・交流して、新しい動きを生み出す場ですが、

僕が始めた頃は、有名な方をお招きしてもなかなか人が集まりませんでした。「最初は、なぜ人が来ないのか。行政に携わる人は、もっともっと関心を持つべきではないか。」と考えた時もありました。

しかし、そう考えれば考えるほど、人が集まりません。
そこで、考え方を180度転換しました。

地域づくりは楽しい!

コラージュの紙芝居をつくる、みんなで歌を歌う・・・
とにかく楽しい場をつくることを心がけました。

⇒ 詳しくはこちら。
●会議や講演に「30の動き」をつくることで、脳も活性化
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68146903.html

すると、朝7時45分からの会に、多種多様な方々が集まります。ふだんは地域づくりに積極的に関わっていない方も、「地域力おっはークラブは楽しい!」と喜んで参加してくれます。そして、そういう方こそが、実は、新たな視点を提供してくれます。

そして誤解の2つ目
そもそも地域づくりはみんなが積極的にやる必要がないこと。

地域には、賛成の人・反対の人、関心がある人・ない人含めて多種多様な住民がいます。そこが企業との大きな違いです。そもそもみんなが地域づくりに積極的に取り組まなければならない!という考え方自体が間違っているのではないでしょうか。

成熟した民主主義国家である日本は、単一な考え方を強制される北朝鮮とは違います。多様性(積極的に取り組まないということも含めて)を広い心で認めた方がいいと思います。

自分たちの活動に拍手をしてくれる!
これも地域の大事な役割だと思っています。

そう考えると、少しは気が楽になるかもしれません。
楽だからこそ続けることができます。

地域づくりは楽しい!を合言葉に今日もがんばりましょう!

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●大反響!地域力おっはークラブでの実践。
会議や講演に「30の動き」をつくることで、脳も活性化
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●ついに釘山健一さん・小野寺郷子さんの「日本で一番楽しい研修」に初参加。地方創生で1番大切なことは、「気軽に、楽しく、中身濃く
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68436881.html

●アールシックで気づいたこと。自治体経営NPO経営の最大の違い
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68045252.html

大陸の素晴らしいものを直送します。「長島大陸市場」
http://nagashimatairiku.com/

 田舎暮らしはキャリアアップ!長島町で働く仲間を募集中。
 http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68471295.html


<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html

公私一致」という働き方
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68507744.html


編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2016年3月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。