私のコミュニケーション状態については、何度か書いていますが、いよいよしゃべるという手段だけでは難しくなってきました。
そこで、最近は「口文字」を使っています。地域によって多少違うようですが、ここでは私の「口文字マニュアル」を記します。私を含め、障害者とのコミュニケーションに興味のある方、是非お読みください。
①まずはしゃべる。しゃべることもリハビリです!
②聞き取れないと判断したら、聞き手は「口文字いきます」と宣言。
③私は、アイウエオの母音のいずれかの口の形をします。
*ちなみに、冒頭の写真は「アの口」です。
④聞き手は口を見て「ア行?」と確認。合っていれば私は頷く。
⑤聞き手は「アカサタナハマヤラワ」と読んでいきます。
⑥私は意中の文字が読まれた時に頷く。
⑦以降、③~⑥を繰り返して文にします。
特殊ルール
・濁音は⑥の時に2回頷く。ガなら、カの時に2回頷く。
・半濁音は⑥の時に3回頷く。パなら、ハの時に3回頷く。
・「ン」は、③の時にンの口の形をします。
・「ッ」や「ァ」は文脈で判断します。
やっている間に、最初の文字を忘れてしまうので、メモを取りながらをオススメします。厄介なのは、「シャ」とかです。あくまで「シ」と「ヤ」という表現されるので、メモを取らないと難しいです。
私も聞き手も鍛錬が必要です。慣れた患者と聞き手のペアだと、超人的なスピードで口文字を行います。道具もいらないコミュニケーションツールなので、マスターすれば、いつでもどこでも強い味方になります。話しても伝わらないことに、かなりの苛立ちを感じていましたが、最後口文字なら伝わると思うことで、気が楽になりました。
練習します!
恩田聖敬
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この記事は、岐阜フットボールクラブ前社長、恩田聖敬氏のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2016年4月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。