前回バンコクに来たのは2011年10月。この4年でデジタルサイネージが爆発的に増えていました。前回は探さなければならなかったのに、今回はうるさいぐらい。東京を凌ぐ電脳都市。
トイレ、洗面台の鏡に仕込まれたサイネージ。トイレの活用は羽田空港の個室やセガのトイレッツなど日本に先行モデルがあるが、この真正面さは新しい。
すしおにぎりデジタルサイネージ。
街でおにぎりを食う人をよく見かけました。コメ食う人々には親しさを覚えます。
和食とデジタルサイネージは相性がいい。
和食が美しいからです。
高精細で見よ、和食。
TCK会場付近にフードコート「88食堂NIPPON」がオープン。今回の目当ての一つ。
寿司小松、ぷれじでんと千房、麺屋武蔵武骨、日本橋だし場、グリル満天星、焼きとりの八兵衛、WIRED CAFE、COOK COOP BOOK。
そう、「88食堂NIPPON」はカフェ・カンパニー楠本修二郎さんのプロデュースなのです。
WIRED CAFE。コーヒーがとてもおいしい。
180円ぐらい。
毎日来たいなぁ。赤坂にできないかなぁ、88食堂。
タイのマンガは日本テイストです。
日本マンガで育った世代が描き手に成長してきているということかな。
でも国王マンガやムエタイマンガというジャンルはタイならではですな。
もちろん日本のマンガも本屋さんにはたっぷりあります。
タイの一流大学、チュラロンコン大学の売店にはワンピースのコーナーがあります。みんな、よく学べよ!
KMD研究員、モーニング編集部北本さん担当のチーズスイートホーム、「チー」の巾着袋。
これって無許諾?ひとまずみやげに買って帰ります。
前回訪れたのは4年前、大洪水のさなかでした。
日本企業全員撤退の中、水が押し寄せてるのに市場は何事もなく営業していて、大人も子どももみんなとても楽しそうで、つられてぼくもここに座ってメシ喰いました。(当時の写真です)
食堂のおばちゃんがビーサンに履き替えたから大丈夫!と金歯を見せて笑っていたのが忘れられません。この国スキ、と思いました。でも今回来てみたらそこはキレいに撤去されてました・・・(当時の写真です)
今回も一つ残念だったのは、激辛つけ麺ばくだん屋が撤退していたこと。前回は一人で入店して全く言葉が通じず、50倍を遥かに超えた辛さのブツを2杯食わされた。一生に残る思い出。(当時の写真です)
もっと残念だったのは、バラック建ての電脳ゲーム市場「サパーンレック」が取り壊されてしまっていたこと。おびただしいフィギュア、アニメ、マンガ、ゲーム機、ラジカセなどヤバいもの満載、日本の業界が目の敵にしていましたが、きれいサッパリぽんでした。(当時の写真です)
古いゲーム機やコントローラーやラジカセを古い工具で修理していたおっちゃんたちは、どこに行ってしまったんでしょう。(当時の写真です)
タイ人?うん知ってるよ。
ポーン・キングピッチ(F原田、海老原博幸)、ベルクレック・チャルバンチャイ(大場政 夫)、チャチャイ・チオノイ(大場政夫)、センサク・ムアンスリン(ライオン古山、ガッツ石松)、パヤオ・プーンタラット(渡辺二郎)、カオサイ・ギャラ クシー(松村謙二)、タノムサク・シスボーベー(鬼塚勝也)、ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(辰吉丈一郎、西岡利晃、長谷川穂積)。
ボクサーの名前ばかりスラスラ出る。が、他に知らないや。街角に流れる国家が耳に馴染んでいるのも、日本人と対戦したタイトルマッチのおかげだね。4年前に会ったムエタイ戦士を目指す彼、大きくなったかな・・。(当時の写真です)
デジタルが浸透して、清潔で美しくなるバンコクがゴチャゴチャして臭いバンコクを捨てゆくのは、臭くて怖かった大阪・新世界が「正規化」していくような寂しさを覚えますが、それはよそ者の視座。
でも勝手な旅人としては、異臭たちこめる市場でぬめぬめしたナマズをさばき、ガチョウや鶏のクビを締めてハエのたかる肉を売る東南アジアの風情をできるだけ残しておいてほしいと思う次第です。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2016年7月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。