高校の出前授業で絶対に使わない2つの言葉

「投票に行こう」という言葉だけでは人を動かす力はない。

参院選投票日もいよいよ本日。初の18歳選挙権にあたって、10代を中心とした若者の投票行動に着目が集まっている。
そして、若者向けに呼び掛けたような記事や特集が大量に見受けられる。

確実な予測として投票日の各誌の社説にも、18歳選挙権に関連した内容が多く出るだろう。

自分は「若者と政治をつなぐ」をテーマに掲げたNPO法人YouthCreateの代表として活動している。
その自分からすると、当然10代を含めた若者の投票率は上がってほしい。

でも、「投票に行こう」という言葉だけでは人を動かす力はない。
この言葉を聞いたときに、納得感や義務感や自分事感などがついてくるから投票に行くんだと思う。

選挙以外の時に何をするか、考えるかが大事

自分は「結果として投票に行く」という流れを作れないかと思っている。

選挙の時に、「投票に行こう」という訴えをすることは本質ではない。

選挙以外の時の政治との関わりが、結果として選挙の時に投票にいく行動へつながる。あるいは、政治家・政党の公約を変えさせる力となる。

選挙以外の場での大きな変化が学校現場。
そんな、自分はこの1年間で、延べ40校ほどの中高にお邪魔をし、外部講師として出前授業をさせていただいている。
18歳選挙権になっての大きな変化が学校現場の変化。いわゆる主権者教育が大々的に始まってる。

「投票はすぐできる」「一票で社会が変わる」は使わない

その現場で自分は以下の2つの言葉は使わない。
「投票はすぐできる」「一票で社会が変わる」


編集部より:この記事は、NPO法人YouthCreate代表、原田謙介氏のブログ 2016年7月9日の記事を転載させていただきました(日付の表現を一部編集)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は原田氏のブログ『年中夢求 ハラケンのブログ』をご覧ください。