ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに出かけてきました。この手のアミューズメントパークに出かけるのは、恐らく10年ぶりくらいです。
日本のアミューズメントパークと言えば、東の東京ディズニーランド(TDL)と西のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が双璧です。ディズニーランドが、ディズニーのキャラクターだけで純粋培養されているのに対し、USJはスヌーピーからスパイダーマン、さらに妖怪ウォッチやワンピースまで、流行りのキャラクターを総動員した良く言えばにぎやか、悪く言えばごった煮という感じです。
敷地内でサービスしてくれるスタッフも東西で随分雰囲気が違います。以前に行った時のTDLの対応は、均一というかマニュアル通りに訓練されている印象でしたが、USJは関西弁の自由なコミュニケーションがあって、会計のレジでも関西人のアドリブのギャグの返しが楽しめたりします。
アトラクションのクオリティは、最近TDLに行っていないので比較できませんが、システムの違いで気が付いたのが、USJのエクスプレスパスの存在です。ユニバーサル・エクスプレス・パス7というのは、入場料とは別に追加で6900円かかりますが、事前購入するとハリー・ポッター、スパイダーマン、バックドラフト、ジョーズ、ターミネーターといった7つのアトラクションに優先的に入ることができます。
平日にも関わらず2時間以上待っているアトラクションがありました(写真)が、このパスを使えば10分程度でスムースに入ることができました。結局、ランチをゆっくり食べて、7つのアトラクションを楽しんで、5時間ほど滞在しましたが、もしこのエクスプレスパスが無かったら、半分も入ることができず、しかも炎天下の行列で疲れ切っていたと思います。1アトラクション当たり約1000円という計算ですが、充分その価値があると思いました。
ネットで調べてみると、TDLではこのような有料のサービスはやっておらず、ファストパスという無料の優先チケットの発券サービスがあるようです。これは無料ではありますが、アトラクションの脇の発券手続が必要で、時間が指定されてしまいます。さらに一度ファストパスを取ってしまうと、他のアトラクションはその間取れなくなってしまうようです。また、開演と同時にファストパスを一斉に取りに行く人気アトラクションもあるらしく、発券が終わってしまうと結局並ばなければなりません。
USJでは入場料とエクスプレスパスを合わせると、1人14,300円とそれなりの価格になります。しかし、コストに見合った快適なサービスが受けられました。TDLにも限定的にこのようなサービスがあるとも聞きますが、原則は有料の優先サービスはありません。
エクスプレスパスは飛行機で言えば、ビジネスクラスのような位置づけだと言えます。コストに見合ったサービスを提供し収益化していくという点では、USJの方が資本主義的、TDLの方が社会主義的ということもできます。
お金儲けは、やはり東京よりも大阪の方が一枚上手なのかもしれません。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年7月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。