都知事選1週間、あと10日。~組織vs.個人の構造がハッキリしてきたゾ!

上田 令子

 都政の一大決戦である東京都知事選が告示されて1週間。
今月31日(日)の投開票に向け、21名の候補者が21局、16万7千人余りの都職員機構13兆円を超える予算を統べる都知事の座に向けて選挙戦があと10日間、届きます。

 お姐は、元防衛相・元環境相の小池百合子候補(64)を全力で助太刀し、ポスター貼り、街頭宣伝、電話かけと都内を駆け回っております。

【小池百合子氏を応援する理由(告示日メッセージ)】

■序盤リードの小池候補
 先週末に行われた報道各社の世論調査では、小池百合子候補と野党統一のジャーナリストの鳥越俊太郎候補(76)が競り合い、前岩手県知事の増田寛也候補(64)が追う展開とされています。共同通信社の情勢分析によると、保守分裂で臨む小池候補は自民党支持層の3割強を取り込み、無党派層の3割も支持。一方、増田候補は公明支持層をまとめたものの、自民支持層は3割ほどしか固められず、多くを小池氏が獲得するものとみられています。また、野党統一候補の鳥越氏は民進・共産支持層を6割近く固めたものの、無党派層については、小池候補と激しく競り合っています。

■やっぱり組織頼みの増田候補
 自民党東京都連が中心になって擁立した増田候補は、55年体制を象徴する政界・官界・財界の「鉄のトライアングル」を基盤に選挙運動を展開しているように見受けられます。実際、日中は街頭を歩く一方、夕方以降は個人演説会を3か所程度、開催し、各種団体の動員により、聴衆を集めています。個人演説会に動員をかけ、各種団体ごとに人員を集め、有権者を囲い込むのは、旧態依然とした自民党型選挙の典型的なものです。各種団体は動員力によって選挙への貢献度が評価されるのです。
 一方、増田候補は日中の街頭活動により無党派層への支持を広げていますが、その後ろには必ず、猪瀬・舛添与党だった自民党、公明党の都議や国会議員の姿があります。ボール紙で作られた法定ビラの片面は「増田」とだけ大きく書かれており、このビラを運動員や支援者が増田候補の周囲で大きく掲げ、知名度を上げようとしています。
 この法定ビラは、知事選では30万枚が配付でき、製作費は公費助成されます。増田候補のビラは、本来配付できるA4サイズより小さく、穴あきのボール紙(うちわにも転用できる?)であるため、一般的なビラより製作費は高くなると思われます。また、法定ビラの掲示や回覧は公職選挙法により禁止されています。例えば、法定ビラを不特定多数が見れるように軒先や店頭に張り出すことは、ポスターと同じとみなされるため、できません。
 知事選での法定ビラの配付は、マニフェスト選挙を進めるために、2007年の統一地方選挙から解禁されたものです。本来、政策を周知するための法定ビラなのに、候補者の名前を売るために使われてしまっているのは、残念ですし、違法の疑いもあります。
 このような、グレーゾーンの選挙運動を展開する裏には、政界・官界・財界の「鉄のトライアングル」をバックにし、軽微な選挙違反では立件されまい、との増田陣営・自民党都連の自信が垣間見れるのは、普段から慎重にも慎重すぎるほど、選挙違反をしないよう、神経を遣っているお姐だからでしょうか。

■組織の上に乗るだけの鳥越候補、しかも民進・共産はバラバラ
 告示2日前に「参院選の結果を見て決意した」と述べ立候補を表明し、世間を驚かせた鳥越候補ですが、ポスターやビラ、選挙カーなどの準備状況からみると、少なくとも十日以上前から準備をしていたのではないか、とチームお姐は分析しています。今月8日の石田純一氏の出馬表明はカモフラージュだったのかも知れません。なぜなら、準備の手際が国政政党の候補者並みに整っていたからです。
 鳥越候補は、「(出馬には)私が自分で手を挙げた。人生で今が一番健康。がんの患者でも都知事ができるという見本になりたい」と語ったと報じられていますが、実際の選挙運動は労働組合をはじめとする個別の利益を主張する各種団体が担っています。18日に個人演説会が、日教組(日本教職員組合=民進党の有力支援組織)によって設置された日本教育会館で開かれています。
 鳥越候補は、他の主要候補に比べて、街頭演説の回数が少ないと指摘されています。実際、1日に何度、街頭演説をしたとしても、報道されるのは、1か所かせいぜい2か所です。
 数少ない街頭演説の場所には、聴衆が集まっているように見受けられますが、「あなたに都政を取り戻す」、「あなたに都政を取り戻す」と書かれた青色のプラカードを掲げている人たちの腕には、労働組合の腕章がまかれています。
 知事選期間中に、政治活動のプラカードを掲示・回覧することは法定ビラの回覧・掲示と同じく禁じられています。それを知らない一般市民に持たせているのなら、さらに罪は重いでしょう。選挙違反行為に巻き込むべきではありません。
 鳥越候補の野党共闘をめぐる止むに止まれぬ思いは、古くから鳥越さんを知るお姐として、重く受け止めていかなければならないと思っています。だからこそ、政界・官界・財界の「鉄のトライアングル」を裏返したに過ぎない、革新政党・官公労・左翼市民運動や民間労組の「裏のトライアングル」に乗っかってしまった姿を、お姐は悲しく見ています。
 例えば、都議会では当初予算をはじめ重要議案で民進党と共産党は、賛成・反対の議決態度で正反対です。このような支援体制で、鳥越候補が知事になったとしても、都議会から野党だけでなく、与党的会派からも苦しめられることになるでしょう。
 鳥越候補が個別具体的な政策を打ち出さないでいるのは、こんな「組織の論理=しがらみ」に乗っかってしまったためではないかと推察しておりますところです。

■小池百合子候補を押し上げる都民のムーブメント~自由な個人が力を合わせよう!
 小池百合子候補は、「東京大改革~都民が決める。都民と進める。」を掲げて、あと10日間の戦いを進めていきます。
 お姐のこの小池候補の「がけから飛び下りる決意」と支援のムーブメントに加わり、都政を変えて、世直しを進めるべく、「かがやけTokyo」の都議と地域政党「自由を守る会」や上田令子後援会のメンバーといち早く助太刀に参上し、小池さんの応援を日夜、全力を挙げて進めております。
 お姐は、3年前の東京都議会議員選挙で、「東京発みんなのための大改革」を掲げて、江戸川区民のみなさまから31139票のご支援をいただき、都議に初当選をさせていただきました。その後、所属政党の解党、地域政党「自由を守る会」の結成などがありましたが、このプリンシプルをブレずに進め、都議会におきましては900問を超える質問・質疑を敢行してまいりました。
 小池候補の「東京大改革」は、お姐のプリンシプルに一致し、力強く推し進めるものです。
 この1週間、小池候補と選挙運動を一緒に進め、日に日に確信を深めております。
 東京都には、小池百合子さんが不可欠なのです。

 報道各社の序盤情勢調査で小池百合子候補が先行していることは、上述のとおりです。これは、小池候補が自民党東京都連のしがらみを断ち切って、“先出しじゃんけん”で立候補を決意したことが、旧態依然とした利権分配構造の「鉄のトライアングル」も政治運動が自己目的化した「裏のトライアングル」も受け入れられない多くの都民お一人おひとりからご支持をいただき、ムーブメントになっていった結果と確信しております。
 選挙が開始された告示日には、掲示板のポスター貼りに追われました。組織に支援された候補は、区市町村ごとに数時間で張り出しが完了しますが、「自由を守る会」や上田令子後援会メンバーはそれぞれが複数の区市を担当し、市民ボランティアのお力を借りながら、翌日深夜までかかってポスター掲示を終えました。
 小池候補の街頭演説は、どこにおいても多くの聴衆が集まっていただいています。増田・鳥越両候補のように組織の動員は全くできません。SNSの告知をご覧いただいた都民の方、たまたまその場を通りかかって足を止めてくださった方が、小池候補の政策を聴き、応援しようと、人の輪が拡がっていっているのか、日に日に実感していきます。
 小池候補への支持は、世論調査で先行し、街頭におきましても着実な実感となっております。これを着実に進めていけば、31日の開票では、小池候補と応援する皆様と一緒に勝利を分かち合え、都政改革・都議会改革が進められると信じております。
 ただ、「東京都知事選には魔物が棲む」と言われています。「既得権の組織vs.自由な個人」の戦いの構図が明らかになっていく中、投票箱が閉まるまで一瞬たりともも予断も油断も許されません。選挙のプロと呼ばれる人たちでさえ予想しなかった結果が、過去の都知事選で何度も起きています。これからますます、自民党東京都連をはじめ表も裏もトライアングルに属する各種団体による締め付けが強くなるでしょう、組織的な妨害さえ、予想されます。

■一票の行使の先に自由あり
 都民の一票一票は、自由と民主主主義を進めていく中で、多くの尊い血が流されて人類が獲得してきたものであることは、お姐が繰り返し訴えてきたところです。
 31日の投票日におきましては、お一人おひとりが自由な意志に基づいて「小池百合子」への一票を投じていただくよう、そして、小池百合子候補への支援の輪をお一人にでも深く広く拡げていっていただきますよう、お姐からの戦況報告とともに、心よりお願い申し上げます。

【お姐総括】
風を待つのではなく
自ら起こす者に勝利の女神は微笑む!!

☆お姐、黒子に徹し初の女性知事誕生に粉骨砕身せよ!☆

上田令子 プロフィール

東京都議会議員(江戸川区選出)、地域政党「自由を守る会」代表、地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)副代表
白百合女子大学を卒業後、ナショナルライフ保険(現ING生命)入社後、以降数社を経て、起業も。2007年統一地方選挙にて江戸川区議会議員初当選。2期目江戸川区議会史上最高記録、2011年統一地方選挙東京都の候補全員の中で最多得票の1万2千票のトップ当選。2013年東京都議会議員選挙初当選。2014年11月地域政党「自由を守る会」を設立し、代表に就任。2015年3月地域政党サミット(全国地域政党連絡協議会)を設立し、副代表に就任。